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キーマンは遠藤 城彰二氏、イタリア戦へ3つの提言

[ 2013年6月19日 08:16 ]

練習で笑顔を見せる内田(左)と遠藤

コンフェデ杯1次リーグA組 日本―イタリア

(6月19日 ブラジル・レシフェ)
 日本代表は19日(日本時間20日)、レシフェでイタリア代表と対戦する。元日本代表FW城彰二氏(37)は、キーマンに遠藤を指名するなどイタリア撃破への3つのポイントを挙げた。

 日本はブラジル戦で前半3分に先制されて下を向いてしまい、チャレンジもできなかった。選手は力の差を感じて大きなショックを受けたようだが、イタリアには十分に勝機があると思う。

 イタリアはカテナチオと呼ばれる堅い守備と組織力が特徴だったが、今の代表は組織だったサッカーがあまりできていない。むしろMFピルロやFWバロテッリの「個」の力が際立っている。ピルロがゲームをつくり、1トップのバロテッリが個人技でゴールを狙う。この2人は経験も豊富で実力も桁違い。初戦のメキシコ戦もピルロのFKで先制し、バロテッリの決勝点で2―1で勝った。

 しかし、連係力は日本も見劣りしない。イタリアが日本を相手に守ってくることはないが、ブラジルのようにどこからでも攻めてくることもない。ピルロからバロテッリへの長いボールで攻撃を組み立てることが多く、「2人を封じれば」ということになる。特にバロテッリはすぐに熱くなるだけに、序盤から激しくマークすれば平常心をなくす可能性もある。

 点を取らないと勝てないので、チャレンジをしてほしい。中盤をコンパクトにして、動きながらプレスをかければチャンスはつくれる。そして、ブラジル戦ではボールを奪った後、攻撃の人数が少なかったので、リスクを負ってでも全員で攻めてほしい。

 カギを握るのは遠藤。ブラジル戦では守備に回って低い位置にいることが多かった。もう少し高い位置にいないとボールをキープできないし、パスもさばけないので本田や香川が生かせなくなる。「チャンスになったら押し上げる」ことをぜひとも実践してほしい。相手のゴール前でスピードと運動量でかき回せば、勝てない相手ではない。(元日本代表FW)

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2013年6月19日のニュース