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1年後へ動く!ザック監督「W杯でも主役を演じる」

[ 2013年6月16日 06:00 ]

会見で抱負を語るザッケローニ監督。右は長谷部

コンフェデ杯

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)が、1年後の14年W杯ブラジル大会で主役を演じることを誓った。チームの現状について、世界の強豪国と対等に戦う力がまだ欠如していると認めながらも、コンフェデ杯(日本時間16日開幕、ブラジル)で課題を探し出し、今後の強化につなげる方針だ。日本サッカー協会もザックジャパンの本大会での躍進へ完全バックアップ態勢を整えた。

 10年8月の就任から約3年。世界最速でブラジルへの切符を獲得したザッケローニ監督が、開催地で1年後に迫ったW杯本大会での目標を初めて口にした。14日の会見で「我々はW杯でも主役を演じることになるはずだ」と高らかに宣言。16強入りを果たした前回大会を上回る成績を残すことを、自信に満ちた表情で誓った。

 そのための明確な青写真も既に描かれている。指揮官はチームの現状について「アジアでは素晴らしい成績を残し、どの国よりも実力は上」と話す一方で、ブラジルやスペインなどの世界強豪国との比較では「まだ対等に戦える力はない。それには何かが足りない」と明言。その上でコンフェデ杯を「その足りないものが何かを教えてくれる機会」と捉え、欠如した点を徹底的に洗い出すことで今後1年の強化プランに反映させる方針だ。

 日本協会もチームの躍進へ完全バックアップ態勢を整える。原技術委員長は今回、候補に挙がる本大会のベースキャンプ地を視察する予定。キャンプ地はチームの成績を左右する重要な拠点で、前回大会も綿密な視察を重ねて決定。選手が試合に集中する環境を整えたことでチームの16強入りを後押しした。22日(日本時間23日)のメキシコ戦が行われるベロオリゾンテ付近が既に候補に挙がっており、周辺にもキャンプ地があり他国と試合を組みやすいメリットがある。原技術委員長が自ら足を運びチェックする。

 また、今回のコンフェデ杯では原技術委員長の右腕である強化担当の霜田氏が、日本代表以外の試合も全て視察する予定。本大会でも対戦する可能性があり、今からデータを集め、今後の分析につなげる構えだ。

 来年6月12日に開幕する本大会まで361日。ザックジャパンは主役を目指し、何一つ妥協しないつもりだ。

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