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主役はオレだ!!スタメン大幅入れ替え下剋上マッチ

[ 2013年6月11日 06:00 ]

練習でパスを出す細貝

W杯アジア最終予選B組 イラク―日本

(6月11日 ドーハ)
 試合に飢えている準レギュラー組の鼻息は荒かった。既にW杯出場を決めており、イラク戦は先発を大幅に入れ替える可能性が高い。結果を出せば先発奪取の可能性が広がる“下克上マッチ”。タレント豊富な2列目の位置でスーパーサブ的立場の乾は「先発をつかむチャンスだと思っている」と決戦を見据えた。

 ボランチ3番手の細貝は尊敬する存在を超えることを誓う。定位置を争う長谷部は浦和時代の3年先輩。ドイツに移籍したのも長谷部がドイツに渡った3年後だった。ボランチで勝負するため、サイドバック起用の多かったレバークーゼンから今夏ヘルタに移籍。「自分の前には常に長谷部さんがいるけど、いつかは超えないと」と力を込めた。両サイドバックをこなす酒井高のライバルは長友、内田という不動の存在。事あるごとにアドバイスを受けているが「いつまでもお手本ではいけない」と言い切った。

 10年W杯南アフリカ大会に出場した岡田ジャパンは、W杯切符を獲得した09年6月6日のウズベキスタン戦と、本大会初戦の10年6月14日のカメルーン戦で先発4人が入れ替わった。中村俊、楢崎らW杯予選で絶対的存在だった選手が控えに回り、直前にレギュラーを勝ち取った本田、川島らがブレーク。前回の例からも1年で構図が大きく変わる可能性は十分だ。

 98年W杯フランス大会では直前合宿でカズがメンバー落ち。02年W杯日韓大会では“ベテラン枠”で中山と秋田が選出されるなど、W杯のメンバー争いは数々のドラマを生んできた。ハーフナーは「この1年が大事。結果を残した選手がメンバーに選ばれると思う」と言う。本大会までの1年が本当の勝負。ドーハの地で、し烈な争いのゴングが鳴る。

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