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本田 イタリア撃破でACミランに実力アピールだ!

[ 2013年6月8日 06:00 ]

ドーハの空港に到着した本田(右から2人目)長友(右)

 日本代表MF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)がイタリア撃破でACミラン入りを引き寄せる。日本代表は19日(日本時間20日)にコンフェデレーションズ杯でイタリアと対戦。本田をリストアップするACミランは来季からトップ下を採用するシステムに変更予定で、ザックジャパンでトップ下を務める本田にとってまたとないアピールのチャンスとなる。日本代表は11日にW杯アジア最終予選最終戦のイラク戦が行われるドーハに7日未明に入った。 

 ドーハでの初練習。エース本田の姿はなかった。日本協会によれば、右太腿のハリがあるため、ジムでバイクなどのメニューで調整。既にW杯出場を決めているとあって、チームも無理はさせなかったようだ。

 本田の視線はイラク戦の先にある。成田空港を出発する前、ACミランの動向に興味津々だった。報道陣から「現地でミランが獲得に動いていると報じられたが」と声を掛けられると、本田は「何と出ていたんですか?聞かせてください」と逆取材。サッカー専門サイトで報じられた「ミランが本田から移籍の承諾を得た」との内容を伝え聞くと、「知ってても何も言わないですけどね」。不敵な笑いを浮かべ、イタリア名門との接触を肯定も否定しなかった。

 ACミランは今季、4―3―3システムを採用した。だが、それを好まないベルルスコーニ名誉会長がアッレグリ監督に対し、続投条件としてシステム変更を叩き付け、来季からはトップ下を採用した4―3―1―2の布陣が確実視される。トップ下の獲得候補に挙がるのが、スペイン代表でバルセロナのセスク・ファブレガス、クロアチア代表でRマドリードのモドリッチ、そしてCSKAモスクワとの契約が今年限りで切れる本田だ。

 トップ下は本田の日本代表での定位置。イタリア代表の守備陣は4人のDF中3人がリーグ連覇を果たしたユベントス勢で、GKブッフォンもユベントスの守護神。ACミランにとって最大のライバル達を突破することこそが、本田の評価を高めることになる。

 イタリア―日本戦にはACミランのほかインテル・ミラノなど多くのクラブがスカウトを派遣する予定。またイタリア国営のRAIで生放送され、補強の全権を握るベルルスコーニ名誉会長やガリアーニ副会長らもテレビ観戦する可能性は高い。13億円程度とも言われる移籍金に見合った動きを見せられるか。本田にとっては自身の将来をも占う一戦となる。

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2013年6月8日のニュース