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セットプレーから痛恨2失点 川島FK軌道見誤り、長谷部O・G

[ 2013年5月31日 06:00 ]

<日本・ブルガリア>前半3分、マノレフのFKを川島がはじき切れず、先制ゴールを許す

キリン・チャレンジカップ2013 日本0―2ブルガリア

(5月30日 豊田ス)
 またもやセットプレーから失点した。前半3分のブルガリアDFマノレフの右足FK。ゴール手前で急激に落ちたブレ球の軌道を川島永嗣が見誤り、手には当てたがゴールへと吸い込まれた。「無回転が来るのは分かっていた。(変化は鋭かったが)ライン(軌道)に入らなければいけなかった」とうなだれた。10年W杯南アフリカ大会オランダ戦でスナイダーに決められた悪夢を想起させた。

 後半25分は相手の右サイドからのFKだった。ファーサイドで戻りながらディフェンスした長谷部誠が足で触り、痛恨のオウンゴールとなった。「途中から入った17番(G・ミラノフ)に誰が付くのかはっきりしていなかった。でも、クリアしないといけない」。マークがあいまいなまま対応した結果が勝負を決める2失点目となった。

 これで3月22日のカナダとの親善試合から3試合連続でセットプレーからの失点。吉田は「ニアサイドの誰かが触らないと(2点目のような)ハプニングが起こる。きょうだけじゃなくずっと続いていること」と顔をしかめた。栗原は「セットプレーで失点するのが一番もったいない」。マークの受け渡し。集中力。相手に体を当てる。基本的な部分から意識し直す必要がある。

 敵前で弱点を露呈した。この日はオーストラリア代表のヘッドコーチを務めるアウレリオ・ビドマー氏(46)が視察に訪れた。チームも日本国内で合宿をしており、テレビ観戦したはず。今野は「(これだけセットプレーからの失点が続くのは)異常。オーストラリアも狙ってくると思う」。決戦まで5日。“異常事態”を修正するために残された時間は多くない。

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