バイエルン・ハインケス監督有終　自身２度目の歓喜

＜ドルトムント・バイエルンＭ＞胴上げされるバイエルンＭのハインケス監督

欧州ＣＬ決勝 ドルトムント１―２バイエルン・ミュンヘン

（5月25日 ロンドン・ウェンブリー）
　今季限りで退任するバイエルンＭのハインケス監督は選手から胴上げで祝福された。Ｒマドリードを率いた９８年以来自身２度目の欧州ＣＬ制覇で、複数クラブでの優勝は史上４人目。「こんな素晴らしいチームをつくれて２度目の優勝は（私の人生の）ハイライトだ」と喜びをかみしめた。

　昨オフにスペイン代表ＭＦハビ・マルティネスらを補強。「トップ選手が２２、２３人いる」というスター軍団を大会ごとに巧みに起用した。さらに「ロッベン、リベリら全員が現代サッカーに必要な守備を学んでくれた」と前線の選手にも守備を徹底し、国内リーグ新記録の３４試合１８失点という鉄壁の守備を構築。準決勝でバルセロナを２戦連続完封するなど欧州制覇の原動力となった。

　前バルセロナ指揮官のグアルディオラ新監督にバトンを渡した後の去就は未定。Ｒマドリードの監督に復帰するとの報道もあるが「ドイツ杯決勝の後に決める」と明言を避けた。