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高瀬 手負い弾!INAC なでしこリーグ杯白星発進

[ 2013年5月26日 06:00 ]

<INAC神戸・仙台>前半40分、先制ゴールを決め手を広げ喜ぶINAC神戸・高瀬(右)

 なでしこリーグ杯が開幕し、A組のINAC神戸が快勝した。左耳の鼓膜が破れているFW高瀬愛実(22)が前半40分に先制弾。仙台を2―0で下し昨年の決勝で敗れた同杯奪取へ好スタートを切った。B組の日テレは4―2で吉備国際大に逆転勝ちした。

 手負いとは思えない豪快な一発だった。前半40分、FW川澄の右クロスに反応したのがFW高瀬だ。その直前、MF南山がつぶれてコースが変わったボールをダイレクトでシュート。ゴール右のネットを揺らした。

 「ナホさん(川澄)のクロスと千明さん(南山)が2列目から走ってくれたおかげ。しっかり当てて決められました」

 貴重な先制点を決めたとはいえ、高瀬の状態は最悪だ。22日の練習で左耳を接触、鼓膜が破れてしまった。「ゴーと変な音がする」と違和感を抱えながらも、小学生の頃から7回ほど鼓膜を破損している“ベテラン”は、汗が入らないように左耳に綿を詰めただけで練習にフル参加。この日も出場した。昨年は決勝戦で日テレに苦杯をなめたリーグ杯。手負いでもしっかり仕事をこなす昨年の得点王の存在は頼もしいばかりだ。

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2013年5月26日のニュース