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本田代役に初招集・東 運動量&献身守備で白羽の矢

[ 2013年5月24日 06:00 ]

A代表に選出され抱負を語る東

 ハードワーカーの東が「ポスト本田」に指名された。FC東京では圧倒的な運動量でトップ下、セカンドトップなど複数の攻撃的ポジションをこなす。日本代表の司令塔の本田は左足首痛、右太腿痛と負傷が続き、コンディション面が不透明だ。ザッケローニ監督は「そういうことも踏まえ(リストに)東の名が入っている」と明かした。

 初選出のA代表で、いきなりの大役。だが、東は地に足を着けていた。「(本田と)面識はない。日本を代表する選手。そういう人と一緒にやれるのは楽しみ。自分自身、実力が達しているとは思わない。注目されるA代表。勘違いせず、自分らしく謙虚にやりたい」。プレー同様にしっかりと空気が読めている。

 世界を知る男だ。昨夏のロンドン五輪では10番を背負い4強進出に貢献した。その後、清武、酒井宏、酒井高らロンドン世代が次々とA代表に昇格した。「それはうれしさ半分、悔しさ半分。世界の舞台で大きな試合を経験して、成長を感じたし、世界大会はいいものと実感した。W杯も味わいたい」と語った。

 持ち味は「運動量を生かしてボールに絡むことと献身的な守備」と言い切る。本田のような左足のFKや強引な突破力はないが、高い位置からのチェーシング、スペースへの飛び出しに加え、敵の虚を突くパスも出せる。まさに、指揮官の言うインテンシティーの要素を全て兼ね備えた“申し子”だ。夢のロンドン経由ブラジル行きへ、視界は一気に開けてきた。

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2013年5月24日のニュース