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柿谷“衝撃”50メートルのドリブル突破から決勝弾! 

[ 2013年5月23日 06:00 ]

<C大阪・鹿島>前半36分、柿谷(左)は勝ち越しとなるゴールを決める

ナビスコ杯予選リーグB組 C大阪2-1鹿島

(5月22日 金鳥スタ)
 ナビスコ杯B組のC大阪は鹿島を2―1で下し、首位で決勝トーナメント進出を決めた。エースのFW柿谷曜一朗(23)が前半36分に約50メートルのドリブルから決勝ゴール。23日に発表される日本代表入りへアピールした。
【試合結果 順位表】

 衝撃のドリブル弾だった。1-1で迎えた前半36分、自陣で相手のパスミスを拾った柿谷がギアを入れてカウンターを仕掛ける。自らゴール前までボールを運び、駆け上がった距離は約50メートル。最後はDF3人に囲まれながら右足シュートを突き刺さすと、スタンドからは歓声と同時にどよめきがわき起こった。

 「(最後は)右足でしっかり打とうと思った。体のバランスを取って冷静に打てた」

 ナビスコ杯には思い入れがある。J2徳島からC大阪に復帰して2年目。昨季序盤は日本代表MF清武(現ニュルンベルク)、韓国代表MFキム・ボギョンらに隠れサブ扱いだった。「自分にとっては(主力を温存していた)ナビスコ杯がリーグ戦だった」。定位置獲りへ戦っていた1年前。その記憶が自らを奮い立たせ、B組首位通過を引き寄せる決勝弾につながった。

 スタンドには日本代表コーチが視察に訪れていた。23日には親善試合ブルガリア戦(30日、豊田ス)に臨むザックジャパンのメンバー発表がある。公式戦8連敗中だった鹿島を沈めた一撃。本人は「(代表入りは)無理っしょ」と笑うが、レヴィー・クルピ監督は「個人的な見解でいえば、曜一朗は技術的に代表にふさわしい選手」と言い切った。初招集の可能性は決して高くないが、最後のアピールはあまりにも鮮烈だった。

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2013年5月23日のニュース