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ガンバ超攻撃5発圧勝!倉田 夢の代表入りへ2発でアピール

[ 2013年5月20日 06:00 ]

<G大阪・群馬>後半16分、倉田はゴールを決め、雄叫びを上げる

J2第15節 G大阪5―1群馬

(5月19日 万博)
 代名詞の超攻撃が完全復活だ。各地で11試合があり、2位のG大阪はFW倉田秋(24)の2発など今季最多の5ゴールを挙げ、群馬に5―1で大勝。前節・福岡戦との2試合で8得点の荒稼ぎで、チーム総得点はJ2単独トップの29得点となった。アウェーで愛媛と対戦した神戸は4―2で勝ち、首位を守った。

 点を取って勝つ“ガンバ・スタイル”の中心には背番号6がいる。倉田が今季初の2戦連発となる2得点。チームを連勝に導くとともに、J2最多得点に押し上げた。

 決勝点となった自身の1点目には主軸としての自覚が込められていた。1点をリードして迎えた前半18分、DF西野のパスミスから同点を許したが、8分後に流れを引き戻すゴール。「ミスは仕方ない。点を取って救ってあげられたらという思いはあった」。得点後に直接、感謝の気持ちを伝えに来た19歳DFに「気にするな。切り替えてやれ」と返す“男気”あふれるゴールだった。

 副主将にも就任し「監督から信頼されている感じもある。やらないと」と気迫十分のプレーで応えてきた。本来は2列目が主戦場だが、今季はFW起用が続く。結果が出せず「まだFWの動きに慣れない。サイドハーフの方がやりやすい面もある」と漏らしたこともあった。それでも「点が取れないときは、その分も守備で貢献しないとダメ」と前線で走り、チャンスメークや献身的な守備でチームを救ってきた。

 必要不可欠な存在となった今、J1昇格とともに目標にするのが「呼ばれたい」と熱望する日本代表入りだ。一昨年プレーしたC大阪でチームメートだった乾や清武は、すでに代表入りして海外で活躍。かつての僚友に刺激を受けながら「自分が負けてるとは思っていない」。強気に聞こえる言葉も、自らのプレーが説得力を持たせている。

 主将の遠藤も「もっと上を目指せる選手。高い意識を持ってやってほしい」とエール。その言葉に呼応するように「まだまだ満足していない。もっと圧倒したい」。成長を続ける24歳が、優勝を義務づけられたチームをけん引する。

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