ベッカム 甘いマスクの裏に熱いハートと地道な努力…

[ 2013年5月17日 06:00 ]

98年W杯フランス大会のアルゼンチン戦でレッドカードを受け退場となるベッカム(右)

ベッカム現役引退発表

 ベッカムは甘いマスクに似合わない熱いハートの持ち主だった。98年W杯フランス大会の決勝トーナメント1回戦では、アルゼンチンのシメオネの執拗(しつよう)なラフプレーに激怒し、報復行為に出て一発退場。そのためイングランドは敗退し、地元メディアに「10人の勇者と1人の愚か者」と酷評された。さらにマンチェスターU時代には、ビクトリア夫人との結婚生活に批判的だったファーガソン監督と衝突し、その後Rマドリードに移籍した。

 一方で地道な努力の人でもあった。Rマドリードに在籍していた07年1月にシーズン後の退団とロサンゼルス移籍を公表。カペッロ監督が「頼りにはできない」と飼い殺しを宣言したが腐らずに黙々と練習。心を打たれたラウルらチームメートがレストランでベッカムを励ます決起集会を開いたほどだ。その後、ベッカムを戦列に復帰させた指揮官は後半戦で優勝を支える活躍を見せた不屈のスターに「今季最大の失敗は彼の力を見抜けなかったこと」と謝罪した。代名詞のFKと正確な右からのクロスも、豊富な運動量で右サイドを地道に上下動する献身的なスタイルがあってこそだった。

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