俊輔　２０年前はスタンド観戦、今度は自らが夢与える！

ナビスコ杯予選リーググループＡ 横浜―磐田

（5月15日 ニッパ球）
　横浜のエースＭＦ中村俊輔（３４）も２０年前のＪ開幕カードをスタンドで観戦していた。当時中学２年生で横浜ジュニアユースに所属。当時の様子は今でも脳裏に焼き付いている。「ブラジル路線だったヴェルディがいきなりオランダ路線に変わってね」。入手困難でプラチナ化したチケットにはそれぞれ名前が刻印され、中村は「引っ越ししてなくすまで大事に持っていた」という。

　あれから２０年。中村は日々の努力で、Ｊリーグのみならず日本サッカーの歴史に名前を刻むスター選手に上り詰めた。代名詞ともなった左足のＦＫ弾は今季の３得点を含め計１６ゴールで遠藤と並び歴代最多だ。１５日のホームのナビスコ杯磐田戦でも先発が確実。今も衰えを知らない芸術的プレーで、今度は自らがサッカー少年を魅了する。