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観戦・母に感謝を込めて INAC川澄2アシスト

[ 2013年5月13日 06:00 ]

<INAC神戸・日テレベレーザ>リーグ通算100試合を達成した川澄(左)は、母・千奈美さんから花束を受け取る

なでしこL第8節 INAC神戸4―2日テレ

(5月12日 ノエスタ)
 INAC神戸は観戦した母の前で2アシストを決めたFW川澄奈穂美(27)の活躍で4―2で日テレに勝利。開幕8連勝でリーグ戦連続無敗記録を45に伸ばすと同時に、勝ち点24で2位日テレとの勝ち点差を8に広げた。3位の仙台は浦和と1―1で引き分けた。

 孝行娘ならではの活躍だ。前半34分、INAC神戸の川澄が的確なクロスを右足で上げた。ゴーベル・ヤネズが頭で合わせて待望の先制点。均衡を破れば、あとは試合巧者のペースだ。後半33分から6分間で日テレと合わせて4ゴールが生まれた後、迎えたロスタイム。相手選手を背中に背負いゴール前に突進した川澄は「自分でも打てると思ったけれど、より確実な方を求めた」とフリーだった田中陽に視線をやった。的確なパスで後輩のゴールを演出。ダメ押しの4点目となった。

 「楽しかったし、その中で勝てて良かった。欲を言えば得点したかったんですけどね」

 気合が入っていたのは前々節に達成したリーグ戦100試合出場を祝うために母・千奈美さん(57)が観戦に訪れていたからだ。一度も休養を挟むことなく節目を迎えられたのは、幼いころから外食をせず、バランスのいい食事を作ってくれた母の存在が大きい。一足早く「ちょっと高い化粧水」を手渡してはいたが、チームを引っ張る2アシストは最高のプレゼントになった。

 ≪高瀬2戦連発≫昨季の得点王、高瀬が2戦連発だ。後頭部を負傷したゴーベル・ヤネズに代わり後半から途中出場。33分にチ・ソヨンのFKを頭で合わせた。「目が合ったソヨンが思った通りに蹴ってくれた」と仲間に最敬礼。スタンドで観戦した祖母と母の目の前で通算3得点目を決めた田中陽も「ゴールはナホさん(川澄)のおかげです」と先輩に感謝していた。

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