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興梠 歴史に名前を刻むん弾!!古巣鹿島に7年分の恩返しだ

[ 2013年5月11日 06:00 ]

「Jリーグ20thアニバーサリーマッチ」鹿島戦でのゴールを誓った浦和のFW興梠

 歴史に名前を刻む!Jリーグは11日、各地で第11節の9試合を行う。リーグ戦4位の浦和は本拠地の埼玉スタジアムで同3位の鹿島と対戦。J屈指の強豪クラブ同士の対戦は「Jリーグ20thアニバーサリーマッチ」と銘打たれ、激戦は必至。今季から加入したFW興梠慎三(26)は、古巣相手の恩返し弾で節目を飾る意気込みを示した。

 節目の一戦を前にして、浦和の新エースが武者震いした。さいたま市内での最終調整で汗を流した興梠は「楽しみ。やってやるという気持ち。20周年記念だし歴史に名前を刻みたい」と声を弾ませた。

 観客動員数最多(約1043万人)を誇る浦和とリーグ制覇最多7度の鹿島。20年間、日本のサッカー界をけん引してきた両クラブの対戦が記念試合に抜てきされた。試合当日は元浦和MFポンテ氏と元鹿島FWアルシンド氏の両レジェンドが来場。オーストラリアでのシーズンを終えた元浦和MF小野(ウエスタン・シドニー)も駆け付ける予定だ。今季から浦和に加入した興梠にとって、自分をアピールする最高の舞台が整った。

 7年間、世話になった鹿島への感謝は尽きない。「いつもサポーターは後押ししてくれたのに、移籍する時に何も言わずに来た。ヒーローインタビューで感謝の気持ちを残したい」。そのためには得点を奪い、勝つ必要がある。鹿島のDF岩政からは「削る(つぶしにいく)」と挑発を受けたが、「イライラしないように。冷静にやりたい」と大人の対応でかわした。

 現在リーグ戦で3、4位の激突。前売り段階で4万8500枚を突破するなど注目度は高く、今季2度目の5万人超えも可能な勢いだ。興梠にとっては絶対に決めなくてはならない理由があった。開幕前のイベントでは「鹿島戦で得点を取る」とサポーターの前で宣言。「その約束を守りたい」と切実な思いを口にした。Jリーグが開幕した20年前、当時6歳でサッカーの「サ」の字も知らなかった興梠が、後世に伝わるようなビッグプレーを演出する。

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2013年5月11日のニュース