柿谷　憧れの先輩大久保を挑発「イライラさせて退場させたい」

報道陣の取材に応じるＣ大阪のＭＦ柿谷

　サクラのエースがあこがれの先輩を徹底的に挑発した。Ｃ大阪は８日、大阪市此花区で調整。ＭＦ柿谷曜一朗（２３）は連戦の疲れも見せず、紅白戦などで精力的に汗を流した。モチベーションが高まるのは当然だろう。１１日に相まみえる川崎Ｆには、かつてセレッソに在籍し今でも親交の深い元日本代表ＦＷ大久保嘉人（３０）がいるからだ。

　「嘉人さんと点の取り合いをしたいけど、嘉人さんに点を取られて負けたら１年間は連絡しない。イライラさせて退場させたい」。ともに過ごした時間は０６年６月からの半年間だけ。ただ、当時１６歳だった柿谷が大久保を慕い、寮から練習場の送り迎えをお願いするまでに仲が良くなった。

　ドローに終わった浦和戦（６日）のあとにも電話で連絡を取り合った。「今で何点取ってんの？」と問われると「嘉人さんよりは取ってるよ」と即答。すると「おまえも言うようになったな」と返されたという。最近は川崎Ｆの試合を見ることも多いというが、印象は「（大久保の）髪形がひどい」とだけ言い切った。

　さらには「動物的な野性味はなくなってきた」と付け加え「そこは俺も見習わないとね」と、自らが練習への遅刻を重ねた日々を持ち出しオチをつけた背番号８。今でも食事に連れて行ってもらうなど慕うものの、今回ばかりは“恩をあだで返す”覚悟だ。