×

ベッカムアゲイン!!震災復興マッチ出場オファー

[ 2013年5月8日 06:00 ]

今年1月にパリSGに加入したベッカム

 パリSGの元イングランド代表MFデビッド・ベッカム(38)が、05年以来、約8年ぶりに日本のピッチに立つ可能性が出てきた。Jリーグが6月16日に予定している東日本大震災復興スペシャルマッチ(東京・国立競技場)に特別ゲストとして出場オファーを出していることが7日、分かった。実現すれば、日本で久々に“ベッカムフィーバー”が巻き起こりそうだ。

 ベッカムが震災復興をアシストする。Jリーグは昨年7月21日、カシマスタジアムで東日本大震災復興支援スペシャルマッチを実施。元イタリア代表FWデルピエロが出場し、大会の成功に貢献した。Jリーグ幹部によると、聖地・国立で行う今年は、38歳ながら第一線で活躍を続けるベッカムに出場オファーを出しているという。

 ベッカムは今年2月に米MLSのLAギャラクシーからパリSGに移籍。欧州CL準々決勝のバルセロナ戦に先発するなど、存在感を示している。イングランド代表では歴代2位、フィールド選手として最多の115試合出場を誇っており、右足で鋭いカーブをかけたFKやクロスは代名詞。また、髪形やファッションは常に世界中から注目されるなど、サッカーの垣根を越えた世界的スターの地位をほしいままにしている。

 実現すれば来日はRマドリードの一員として日本ツアーに参加した05年以来、約8年ぶりとなる。今も甘いマスクで女性から絶大な人気を誇っており、02年W杯日韓大会では来日の際、空港に多くのファンが殺到するなどまさに「ベッカム現象」が巻き起こった。

 Jリーグ関係者によると、試合は昨年同様、被災地出身の選手で構成された「東北選抜チーム」と、「Jリーグ選抜チーム」が対戦することが有力。そうなれば、ベッカムは昨年のデルピエロ同様に東北選抜に入ることが濃厚という。同時期には日本代表がブラジルで開催されるコンフェデ杯に出場中だが、日本ではベッカムのプレーがファンを魅了することになりそうだ。

 ≪現在はパリSGで奮闘中≫ベッカムは昨年12月にロサンゼルス(米MLS)を退団し、今年1月に大型補強を続けるパリSGに加入した。首位を走るリーグ戦では8試合に出場も、7試合は途中から。4月28日のエビアン戦では危険なプレーで一発退場となった。欧州CLやフランス杯も含めて公式戦12試合に出場したが、ここまで無得点。それでも高いプロ意識による周囲への影響などが評価され、クラブ幹部などから契約延長を求める発言が続いている。

 ◆デビッド・ベッカム 1975年5月2日、英ロンドン生まれの38歳。91年に16歳でマンチェスターU加入。03年にRマドリードに移籍。ACミラン、米MLSロサンゼルスを経て13年にフランス1部パリSGに移籍した。代表デビューは96年9月のW杯欧州予選モルドバ戦。代表通算115試合17得点。妻は元スパイス・ガールズのビクトリア。1メートル82、74キロ。

続きを表示

この記事のフォト

2013年5月8日のニュース