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Gウィークになるはずが…G大阪、冷や汗ドロー

[ 2013年4月29日 06:00 ]

<G大阪・鳥取>後半8分、二川が頭で狙うもキーパー正面

J2第11節 G大阪1―1鳥取

(4月28日 万博)
 連休疲れを先取り!?J2第11節が各地で10試合があり、いずれもホームで戦った関西勢は屈辱的なドロー劇を演じた。G大阪は格下の鳥取に先行を許し、何とか追いついて1―1の引き分け。首位の神戸は3点をリードしながら、岡山に後半終了間際だけで3点を許して、こちらも勝ち点1。千葉に2点差を追いつかれた京都と合わせ、3チームともに消化不良の連休幕開けとなった。

 何とか勝ち点1は手にした。開幕から続く無敗も11試合に伸ばした。ただ、収穫はそれだけだった。開幕前の練習試合で5―0と圧勝した鳥取にたっぷりと冷や汗をかかされるドロー。長谷川監督は「今季最低に近い内容」と切り捨て、日本代表MF遠藤も「その通りだと思います」と認めるしかないほど低調なパフォーマンスに終始した。

 序盤からボールを持つことはできても、得点の予感はなかった。ラインをコンパクトに保ち、最終ラインに7人並ぶこともある鳥取の守備陣にチャンスを作れないどころか、カウンターを浴びるなど決定機の数では上回られた。悪い流れのままで迎えた後半12分、一瞬のスキをつかれて先制点を献上。同30分にDF加地のクロスから、J2通算50試合目の出場となったFWレアンドロのゴールで同点にするのが精いっぱいだった。

 指揮官は「ミスも多かったし、走れなかった。というより、走らなかった」と厳しい口調。遠藤も「全体的な運動量が少なかったし、相手にとって怖い動きがなかった」と反省点を口にした。MF今野は「細かいパスにこだわりすぎた。DFラインの裏を一発で狙っても良かった。最後の方はパワープレーみたいになったのも、ガンバらしくなくて中途半端だった」と首をひねった。

 これでアウェーの4勝1分けに対し、ホームでは1勝5分け。選手も監督も「ホームで勝てない理由は分からない」と口を揃える。次戦は中4日、再び万博で岐阜を迎え撃つ。サポーターの後押しを受け、地の利もあるホームで結果が残せないようでは、優勝どころか、首位・神戸追撃すらままならない。

 ≪岩下右足首を痛め途中交代≫DF岩下が右足首を痛めて途中交代した。後半36分に相手選手と接触。スタッフのバツ印を制し、いったんは復帰するも同42分にピッチを後にした。試合後に松葉づえで現れた岩下は「自分のせいで3枚目の交代枠を攻撃に使えなかった」と自らを責めつつ「練習試合で勝ったというのがあったかも」とチーム全体に油断があったことを指摘した。次節・岐阜戦への出場に向けては「大丈夫。しっかり準備します」と気丈に振る舞ったが、守備陣の安定には不可欠な存在だけに気がかりだ。

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