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セレッソ杉本 海外目指し狙う10G10アシスト

[ 2013年4月28日 06:00 ]

<C大阪・大分>後半、シュートをはずし天を仰ぐ杉本(手前は柿谷)

J1第8節 C大阪0-0大分

(4月27日 金鳥スタ)
 チームが、そして自分自身が、一番欲しかったゴールという結果を残すことはできなかった。C大阪のFW杉本健勇(20)は「シュートの精度が悪かった。技術のなさが出た。決めていれば勝てていた」と唇をかみしめた。

 期待の大型ストライカーも今季は控えに回ることが多い。この日はFWエジノの不調により6試合ぶり今季2度目の先発。出番に飢えていた背番号20は積極的にボールに絡み、柿谷と並ぶチーム最多タイの4本のシュートを放った。だが、後半9分は枠の外、同19分のペナルティーエリア内で放った一撃も相手DFに阻まれ、同23分に交代を告げられた。

 勝負の4年目。オフには大阪市内のスポーツジムに通い、パーソナルトレーナーをつけて本格的な肉体改造に取り組んだ。体幹を中心にトレーニングを積み、体重を落とさずにスピードを上げる課題に取り組んだ。「動きが変わった実感はある」。前半37分にDFをかわしてシンプリシオに送った決定的なパスもスピード感あふれる動きだった。後は結果につなげるだけだ。

 昨年、ロンドン五輪で世界の舞台を経験し、さらに視野が広がった。「達成できれば海外(移籍)も見えてくると思う」。今季の目標に掲げたのは10ゴール、10アシスト。豊かな才能を秘めた20歳は香川や清武の背中に近づく日を信じて走り続ける。

 ◆杉本 健勇(すぎもと・けんゆう)1992年(平4)11月18日、大阪府生まれの20歳。C大阪U-15、同U-18を経て10年の高校3年時にトップ昇格。昨年はロンドン五輪に出場し4試合無得点。J1通算34試合出場3得点。1メートル87、79キロ。利き足は右。

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