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G大阪ドロー地獄に終止符!やっと万博で今季初白星

[ 2013年4月18日 06:00 ]

<G大阪・松本>前半、FKを蹴る遠藤

J2第9節 G大阪1―0松本

(4月17日 万博)
 やっと、や~っと、万博で勝った。J2第9節11試合があり、G大阪はホームで松本に1―0と勝利。万博では、昨年8月25日の札幌戦以来、9試合ぶりの白星を挙げた。3試合連続完封と守備の安定が強さの原動力になっている。

 ホームでの“ドロー地獄”にようやく終止符を打った。今季の4戦を含め、昨季からリーグ戦8試合引き分けが続いていたホーム万博で、G大阪が待望の勝利。シビレを切らして待っていたナニワのサポーターに、今季初めて歓喜の円陣パフォーマンス「ワニナレナニワ」を届けた。

 長谷川監督が「全員が集中力を切らさずに戦ってくれた」と振り返ったように守備の安定が勝因だった。日本代表DF今野が右太もも裏を痛めて欠場した影響を感じさせず、ボールを取られても素早い切り替えで奪い返し、前半は打たれたシュート1本。後半もパスミスから決定機を作られた以外は危なげなく、前半4分にDF藤春のクロスから得たオウンゴールの1点を守りきった。

 今季から就任した指揮官が、まず着手したのが昨季リーグで2番目に多い65失点を喫した守備の改善だった。ミーティングで失点シーンを集めたビデオを見せて、その原因をチーム全体で確認。ポジショニングを細かく指示し、前線からの守備も徹底した。攻撃的な選手に「守備をしないなら使わない」と伝えるなど厳しさを見せてきた効果が表れた、2季ぶりの3試合連続無失点だった。

 大黒柱の日本代表MF遠藤も「前線も含めて全体的に守備の意識が高くなっているし、適したポジショニングができている」と手応え十分。ホーム初勝利を挙げ「引き分けが続いていたので、勝てたのは良いこと。連勝を止めずに行きたい」と勝ち点差5で首位の神戸追撃を力強く宣言した。

 あとは、ここ3試合で2得点と決定力不足に陥っている攻撃陣の奮起を待つばかり。屈指のタレントを誇る前線が本来の破壊力を取り戻したとき、屈辱にまみれた“西の名門”が、高らかに完全復活を告げる。

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2013年4月18日のニュース