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メッシが救った!バルサ、史上初6季連続4強進出

[ 2013年4月12日 06:00 ]

<バルセロナ・パリSG>後半途中から出場しドリブルで攻め上がるメッシ(左)

欧州CL準々決勝第2戦 バルセロナ1―1パリSG

(4月10日)
 欧州CL準々決勝2試合が10日に行われ、バルセロナが史上初となる6季連続の準決勝進出を決めた。ホームのパリSG戦で、右太腿負傷を抱えたFWリオネル・メッシ(25)が後半17分から途中出場して同26分にFWペドロ(25)の同点ゴールを演出。1―1で引き分け、2戦合計3―3でアウェーゴール数で上回った。またバイエルンMはユベントスに2―0で快勝。2戦合計4―0で2季連続の4強入りを果たした。バルセロナ、バイエルンM、Rマドリード、ドルトムントのベスト4が出そろい、組み合わせ抽選は12日に行われる。

 バルセロナのエースが1人で会場の雰囲気、ピッチの戦況を一変させた。ベンチスタートのFWメッシがアップしただけで約10万人の観衆が沸き、後半17分に登場すると最高潮に。パリSGに先制を許し、このままでは敗退というピンチで、出場からわずか9分後に同点弾を演出。中央からドリブルで相手選手を2人かわすと、FWビジャへスルーパス。その落としからFWペドロが左足でゴール右隅に決めた。

 ペドロが「メッシがピッチに入っただけで展開が変わりゴールが生まれた」と感謝すれば、パリSGのアンチェロッティ監督さえも「メッシがチームとファンに自信を与えた。100%の状態でなくとも素晴らしい選手だ」と脱帽した。敵将も指摘したように、同点後は一気に運動量が落ちるなど万全とはほど遠い状態での強行出場だった。

 2日の第1戦で前半に先制点を決めた直後に右太腿裏を負傷し交代。本人は「ひどいケガではなかった」と軽症を強調していたが、チーム医師の診断は全治10日で8日後の第2戦出場は厳しい状況だった。それでも、検査翌日の4日からリハビリを開始し、8日のオフも返上して試合前日の9日にチーム練習に合流。最大60分までという条件でチーム医師の出場許可が出たのは試合当日だった。ロウラ助監督は劣勢の場合のみ“切り札”として起用予定だったことを明かし「メッシの存在そのものが(勝利の)カギになった」と語った。

 地元紙マルカが「試合後は足を引きずっていた」と報じるなど患部の状態が心配されたが、クラブは11日の検査で「負傷の悪化は見られなかった」と発表した。次戦出場はケガの回復次第だが、準決勝第1戦(23、24日)には万全の状態で戻れる見通し。メッシは「回復して準決勝でプレーしたい」と次のステージを見据えた。

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2013年4月12日のニュース