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本田、緊急帰国…日本の主治医が古傷の左足首治療

[ 2013年3月27日 06:00 ]

旅客が撮影したビデオカメラには成田空港着の航空機で帰国した本田の姿が(中央、手前はカーリング中部電力の市川)

 左足首痛で戦列を離れているMF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)が26日、ロシアから緊急帰国した。所属事務所によると日本の主治医に治療してもらうことになり、帰国後すぐに都内の病院で検査をした。くしくもこの日はザックジャパンのW杯アジア最終予選ヨルダン戦。一日も早い復帰を目指し、6月の最終予選では日本のエースとしてピッチに立つ。

 ザックジャパンがヨルダンに敗れる13時間前、エース本田は成田空港に降り立っていた。トレードマークのサングラスに黒のパーカとジーパン、そして黒いマフラーというラフな格好。ラトビアで行われていた世界選手権に出場したカーリングの女子日本代表と同じ便での帰国だった。

 本田が真っ先に向かったのは東京都内の病院だった。CSKAモスクワの広報担当は「私たちから特に話すことはない」とし、所属事務所は「今回は日本での主治医に診てもらい、1週間ほどリハビリで滞在する予定です」と説明。日本での手術の予定はないという。

 本田は2月中旬に所属するCSKAモスクワのキャンプを離脱してスペインのバルセロナで検査を受けた。当初は11年9月に手術した右膝の経過観察と発表されていたが爆弾を抱えていたのは左足首の方だった。名古屋時代からの持病で、その後はチームに合流することができず、ロシアに帰ってからも別メニュー調整、ヨルダン戦も間に合わなかった。途中交代となった2月6日の親善試合ラトビア戦後「監督の判断は正しかった」と意味深な言葉を残していたが、当時から違和感を感じていた可能性がある。

 一昨年の右膝半月板損傷時には一度は復帰したが、すぐに再発させ、約半年間の離脱に追い込まれた。今回はすでに1カ月半もチームから離れている。22日の親善試合カナダ戦とヨルダン戦の2試合でも明らかになったようにエース不在は大きな戦力ダウン。昨年11月のオマーン戦までのアジア最終予選全5試合出場した精神的支柱の、ケガが付きまとう近年の状況はザッケローニ監督にとっても頭が痛い問題だ。

 6月には予選突破を懸けたオーストラリア戦とイラク戦。さらにコンフェデ杯も開催される。本田の大きさをあらためて思い知ったザックジャパン。自身の目指すW杯優勝のためにも、一日でも早い代表復帰が望まれる。

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