ザック監督　Ｗ杯切符は「後回しにできない」　ネットより「目の前の試合」

打倒ヨルダンに自信を見せるザッケローニ監督

Ｗ杯アジア最終予選グループＢ 日本―ヨルダン

（3月26日 アンマン）
　日本代表のザッケローニ監督が２５日、ヨルダン市内で公式会見に臨んだ。

　セリエＡで監督を歴任してきた名将もＷ杯切符への挑戦は初めて。日本協会関係者から「ある部分では日本人より日本人らしい」と評される指揮官は「プレッシャーはあるが、心境としては（Ｗ杯切符を）後回しにはできない。日本人の良いところは意識の中に“和で勝つことの喜び”を知っているということ」と和をもってＷ杯切符をつかみとる構えだ。

　キックオフ前には日本の突破条件に関わるオーストラリア―オマーン戦が終了する。それでも「選手から無理にインターネットを奪うわけにいかないが、大事なのは目の前の試合」と無心を貫く。迷いはない。珍しく「もう先発は決めました」とも明言した。信頼する侍をピッチに送り込み、ヨルダンの急所を徹底的に突く。ブラジル行きの切符をつかむために。