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ザック監督 ショートCKでヨルダンの急所突く「ボール動かせば好機増える」

[ 2013年3月26日 06:00 ]

打倒ヨルダンに自信を見せるザッケローニ監督

W杯アジア最終予選グループB 日本―ヨルダン

(3月26日 アンマン)
 早くも決戦の地アンマンで歓喜の輪が広がる光景を思い描いた。日本代表のザッケローニ監督が25日、ヨルダン市内で公式会見に臨んだ。無数のフラッシュを浴びながら「あしたの試合で決めます。私は私の選手の技術、メンタルとも信頼している。今、チーム全員が集中している、いい状態です」と語った。決意に満ちあふれた凜(りん)とした表情だった。

 急所を突く。敵地ヨルダン戦は昨年6月、ホームで6―0と圧勝した試合とは「別物」と言う。だが、ヒントは隠されていた。ヨルダンはショートCKに弱い。ボールを動かせば相手のマークがずれる。相手DFにはボールウオッチャーになりやすい傾向も見られた。戦術に絶対の自信を持つイタリア人指揮官は、ドーハ合宿の非公開練習でもセットプレーに多くの時間を費やした。

 仮想ヨルダンとなった22日のカナダ戦でも一端を見せた。通常1試合で1度あるかないかのショートCKを遠藤が3回、中村が1回、計4度も試した。「去年の試合でも2点目はショートCKから決めた。ボールを動かせばチャンスは増える」と遠藤。劣悪なピッチなど過酷な条件の敵地では少ないチャンスを逃せない。全ては打倒ヨルダンへの布石だった。

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