×

なでしこリーグ開幕!日テレ 美南Vアシストで快勝発進

[ 2013年3月24日 06:00 ]

<日テレ・吉備国際大>後半、ゴール前でCKに合わせようとする日テレ・田中美(右)

なでしこリーグ第1節 日テレ2-0FC高梁

(3月23日 味スタ西)
 なでしこリーグが23日、開幕し、各地で3試合が行われた。昨季2位の日テレは味の素スタジアム西競技場で、なでしこチャレンジリーグから昇格した吉備国際大と対戦し2―0で快勝。8日のアルガルベ杯ドイツ戦で国際Aマッチ初出場初ゴールを記録した日本代表FW田中美南(みな、18)が決勝点をアシストするなど存在感を発揮。3年ぶりの王座奪還へ向けて好スタートを切った。
【なでしこL日程&結果】

 およそ18歳とは思えない落ち着きだった。前半37分、田中は籾木とのワンツーで右サイドをえぐると、ファーポストに走り込んだ木龍へクロスを入れ先制点をアシスト。「(木龍)七瀬さんが呼んでくれた。どフリーのところに(パスを)出せてよかったです」。スタジアムを囲む桜のように、笑顔をほころばせた。

 成長の証だった。アシストのシーンについて「いつもだったら自分で打っていた。でもイチかバチかで打つよりもパスを選びました」。アルガルベ杯で日本代表に初選出され、ドイツ戦では初出場初得点を決めた。国際舞台での大きな経験はゴール前での余裕を与え、視野を広げた。欧米の選手にもまれた体の強さも披露。前半32分には木龍からのパスにゴール前に突進。競り合いに負けた相手DFがゴールポストに頭から直撃する場面もあった。

 自覚も芽生えてきた。岩渕、永里と日本代表クラスのFWが海外へ移籍し、3年ぶりの覇権奪回へ田中に懸かる期待は大きい。「得点源が少なくなって、点を取らないといけない。1試合1得点が目標です」と力を込めた。4月からは駒沢女子大への進学が決まっており「髪の毛を染めたい」とうれしそうに話す田中。次戦は31日。高校生として最後の試合となる敵地での大阪高槻戦で今季初ゴールを決め、公私ともに大人の階段を上っていく。

続きを表示

この記事のフォト

2013年3月24日のニュース