香川 専属調理師で屈強“プレミアボディー”に変身

[ 2013年3月20日 06:00 ]

練習で軽快な動きを見せる香川(右)と長谷部(中)

 W杯アジア最終予選ヨルダン戦(26日、アンマン)に臨む日本代表は19日、親善試合カナダ戦(22日)を行うドーハで合宿2日目の練習を行った。大黒柱として期待のかかるFW香川真司(24=マンチェスターU)は専属調理師をつけて肉体改造に着手していることが判明。厚みを増した“プレミアボディー”で、5大会連続となるW杯出場を世界最速で決める。

 イスラム教の聖典、コーランが鳴り響く中、異次元の切れを見せた。ドーハ入り後、初めて報道陣に公開された戦術練習。香川は最も輝ける場所のトップ下に入った。大黒柱の本田を欠くヨルダン戦を見据えているのは明らかだ。「与えられた位置でやれることをやる」。香川自身はあえてトップ下への思いは封印するが、その動きは水を得た魚のようだった。

 準備は万端だ。昨年9月のイラク戦は直前に腰痛を発症して欠場しており、同6月のオーストラリア戦以来となるW杯アジア最終予選。10月には欧州チャンピオンズリーグのブラガ戦で左膝を負傷し、戦列復帰までに2カ月以上の時間を費やした。だが、その間に食生活から“プレミアボディー”をつくるべく肉体改造に着手していた。

 ドルトムントに所属したドイツ時代は自ら台所に立ったが、外食が中心だった。だが名門マンチェスターUの一員となってからは考え方も一変。関係者によれば、マンチェスター市内に住む在留邦人の調理師と契約したことが判明。栄養のバランス、カロリー計算など食事もサッカーを第一に考えた。一人暮らしの香川にとって、朝昼晩の3食が用意されるのも大きい。これがパワーアップの源となった。

 イングランド特有の激しい当たりに負けないようにするため、トレーニングも改善。体幹を含めた上半身と下半身のパワーアップに着手。自身の武器であるスピードを維持するため、敏しょう性や持久力を強化する有酸素系トレーニングも並行して行った結果、別人のような肉体に変貌。ドイツ時代を知る関係者は「最近は見るからに体が大きくなった」と驚いたように、体重は公称の63キロから増加している。

 たくましさを増した香川が挑む今回のヨルダン戦。ホームの利を生かす相手に厳しいマークを受けることが予想されるが、プレミアボディーを携えた今、不安はない。「W杯出場だけじゃなくて(6月の)コンフェデ杯や来年のことも視野に入れる時期に来ている」。世界と戦う上でのレベルアップも見据える大黒柱が、まずは中東の地でブラジルへの切符を手に入れる。

 ≪カズは合宿でも調理師ら同行≫食事や栄養面の管理はトップパフォーマンスを維持するためには不可欠だ。日本代表は04年から「Jヴィレッジ」のシェフである西芳照料理長と契約。アウェーの試合には、必ず同行して食の安全を守っている。Jリーグでも大半のクラブが栄養士や調理師と契約。46歳を迎えた横浜FCのカズは毎年1月に専属トレーナー、調理師らを同行して、グアム合宿を張りシーズンを戦う体づくりを行うことで知られている。

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