FC東京・米本“してやったり” 攻撃的守備で柏ホットライン分断

[ 2013年3月10日 13:08 ]

<FC東京・柏>前半、ボールキープするFC東京・米本

J1第2節 FC東京3―0柏

(3月9日 味スタ)
 闘犬のごとく相手の急所を突いた。FC東京のMF米本拓司(22)の攻撃的な守備が、レアンドロ・ドミンゲス―クレオという柏自慢のホットラインを分断。「レアンドロのところでつぶすという守備はできたと思う。ボールを回させているという感覚があったし、相手はいらついてましたね」。してやったりの表情だった。

 レアンドロにボールが入った瞬間、激しく素早い寄せで、有効なパスを出す自由を与えない。その強烈なプレスは「闘犬」と呼ばれる元イタリア代表MFガットゥーゾをほうふつさせる。パスが出ても日本人離れした手足の長さを生かし、ことごとく引っかけた。前半6分には奪ったボールでFW渡辺の先制弾をアシスト。さらに後半33分には、MF長谷川のダメ押し弾も演出し2アシスト目。終始イラ立っていたレアンドロは後半43分、ラフプレーで警告を受けた。米本の狙い通りだった。

 高卒ルーキーだった10年1月にA代表に招集された逸材だが、激しいプレーを物語るように10年、11年と2度も左膝じん帯を損傷した。両太腿からじん帯を移植する再建手術を受け、通常、両足で6本あるじん帯は現在4本しかない。長期リハビリを経て昨年3月、ピッチに戻ったが、昨季はまだ完調とは言えなかった。この日見せたプレス、運動量、ボール奪取力こそが本来の姿だ。

 試合後、日本協会の原技術委員長は「米本と高橋が効いていた」と繰り返した。公式戦4戦3発と好調だったクレオも「相手のポジショニングがいいからやりづらかった」と悔しがった。再びA代表へ。そう思わせるに十分な内容だった。

 ◆米本 拓司(よねもと・たくじ)1990年(平2)12月3日、兵庫県伊丹市生まれの22歳。伊丹高から09年、FC東京入り。1年目にレギュラーに定着すると、ナビスコ杯では、ニューヒーロー賞と、MVPをダブル受賞。10年1月イエメン戦で国際Aマッチデビュー。J1通算63戦1得点。1メートル77、70キロ。

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