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浦和 15年ぶり開幕連勝!興梠→宇賀神でVゴール

[ 2013年3月10日 06:00 ]

<浦和・名古屋>後半9分、ゴールを決めた浦和・宇賀神(右)はWBC野球日本代表の「バーン」のポーズ

J1第2節 浦和1―0名古屋

(3月9日 埼玉)
 浦和はMF宇賀神友弥(24)が決勝点を挙げ1―0で名古屋を下し、15年ぶりの開幕2連勝で2位に浮上した。
【試合結果】

 98年以来15年ぶりの開幕連勝発進に、浦和イレブンの笑顔がはじけた。試合後、18人がそれぞれ違った1文字が書かれたTシャツを着用してピッチに登場。歓喜のサポーターの前で横一列に並ぶと「新たな歴史を刻む為に今シーズンも共に」のメッセージを作った。開幕戦で昨季王者の広島、そして3年ぶりに5万人超えを記録した本拠地開幕戦では10年の覇者を撃破。その勢いは本物だ。

 立役者は興梠と宇賀神だ。後半9分。鈴木からの縦パスを興梠がキープし、左サイドを疾走してきた宇賀神にスルーパス。右足で巻くようなシュートは元日本代表守護神・楢崎の手をかすめて右隅に突き刺さった。昨年まではベンチを温める試合が多く、オフには海外クラブも含めて移籍する選択肢もあった。だが「ミシャ(ペトロヴィッチ監督の愛称)の下で成長したかった」と残留を決断。そして「自分はもっと落ち着いてプレーしなきゃいけない」と自身を見直した。J1では過去4年間で4点。落ち着き払った値千金の得点に「自分の得点が決勝弾になったのは初めて。うれしい」と胸を張った。

 移籍後初の本拠地戦で初アシストを決めた興梠も「まだ名前を呼ばれていないので早く呼んでほしい。やっぱ結果ですかね」と苦笑いを浮かべるが、浦和叩き上げと新戦力の融合はさらなる快進撃を予感させた。

 ≪浦和の開幕2連勝は15シーズンぶり≫浦和が今季のホーム開幕戦で名古屋に1―0勝利。シーズン開幕からの2連勝は98年(○3―2市原、○2―0横浜F)以来、15シーズンぶり。ホーム開幕戦は09年から5連勝で、4年連続の零封となった。

 ▽浦和の98年開幕連勝 3月21日のファーストステージ開幕戦はホームで市原(現J2千葉)に3―2で勝利。オランダ人DFネイハイスが2得点と活躍した。同25日の第2節はアウェーで横浜Fに2―0で快勝。高卒新人のMF小野伸二(現ウェスタン・シドニー)がJ初ゴール、FW大柴健二が2戦連続得点を決めた。同28日の第3節はホームでC大阪に1―2で惜敗。

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2013年3月10日のニュース