鹿島　ダヴィ２得点で今季初勝利　仙台との被災地対決に勝利

Ｊ１第２節 鹿島３―２仙台

（カシマ）
　鹿島はホーム開幕戦でともに東日本大震災で被災した仙台を３―２で倒し、今季初勝利を挙げた。

　２年連続で３・１１の直前に組まれた被災地対決。鹿島は前半２９分、左サイドでＤＦをかわして抜け出したＭＦジュニーニョのシュートはバーを叩くも、こぼれ球を拾ったＭＦ野沢が続けてシュート。このボールがＤＦに当たってゴール前に流れると、待ち構えていたＦＷダヴィが頭で決めて１―０とした。

　後半は開始直後からゴールラッシュ。同１分、仙台は右サイドのＦＷウイルソンがゴール前のＦＷ赤嶺へクロス。赤嶺のシュートはヒットしなかったものの、こぼれ球を拾ったＭＦ太田がネットに突き刺し同点。

　しかし歓喜も束の間、鹿島は同２分、右サイドのＤＦ西がゴール前へアーリークロス。ボールを受けたＦＷ大迫が反転してシュートを決めて勝ち越し。さらに同３分、右サイドで大迫からパスを受けた野沢がグラウンダーのクロスを入れると、ゴール前で反応したダヴィが流し込んで自身２得点目。３―１と得点差を広げた。

　それでも食らいつく仙台。同２２分、途中出場したＭＦヘベルチが中央を切り裂くスルーパスを出すと、ＤＦラインを抜け出したウイルソンが冷静に決めて１点差に詰め寄る。

　その後は、仙台が同点を目指し攻撃を仕掛けるも、鹿島は安定した守備で１点差を守り切り熱戦を制した。