大宮“デスゴール”回避！前田に決めさせず完封　今季初白星

＜磐田・大宮＞後半、決勝ゴールを決め、駆けだす大宮・菊地（左端）

Ｊ１第２節 大宮１―０磐田

（3月9日 ヤマハ）
　大宮が“デスゴール”を回避し、今季初白星を飾った。９日、アウェーで磐田と対戦。相手のエースＦＷ前田に得点を許さず、後半１４分、右ＣＫからＤＦ菊地のヘディングシュートで奪ったリードを最後まで守りきった。

　「（渡辺）大剛さんからいいボールがきたので合わせるだけでした」。試合後、会心の笑顔を浮かべた菊地。「我慢の時間帯も多かったが、みんなで守れた」とＤＦとしての役割もしっかりと果たし、満足そうに胸を張った。

　前田にリーグ戦初ゴールを決められたチームは０７年から６年連続でＪ２に降格している。昨季はビッグクラブのＧ大阪ですら覆せなかった。２日の開幕戦ではノーゴール。対戦した名古屋・ストイコビッチ監督は１－１のドローに終わった試合後「ひとつ大事なことがある。それは前田にゴールを入れさせなかったこと。これでＪ１に残れる」と笑ったほど、対戦相手にとっては“恐怖”の存在だ。

　名古屋に続いて、大宮も回避した。今季、前田に初被弾するチームは？磐田は次節、アウェーで横浜と対戦する。

　▼大宮・ベルデニック監督　安定した戦いをするにはまだ足りないが、結果には満足。守備はやってきたかたちが出せた。