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ザックジャパン窮地…本田&長友 26日ヨルダン戦間に合わない

[ 2013年3月8日 06:00 ]

2月のラトビア戦に出場したMF本田(左)とDF長友(右奥)。W杯最終予選ヨルダン戦の招集が厳しくなった

 ザックジャパンが窮地に陥った。欧州視察を終えた日本サッカー協会の原博実技術委員長(54)が7日、羽田空港着の航空機で帰国。負傷離脱中のMF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)とDF長友佑都(26=インテル・ミラノ)の2選手に関してW杯アジア最終予選ヨルダン戦(26日、アンマン)での招集は厳しいという見解を示した。勝てば出場決定第1号となる一戦を前に暗雲が立ち込めた。

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 負傷中の本田と長友の話題に及んだと同時に、原技術委員長の顔が曇った。「間に合うかどうか厳しい、2人はね。可能性があるなら呼びたいけど、しっかりと慎重に情報交換していきたい」。渋い表情を浮かべながら、ヨルダン戦での招集は困難との見解を示した。

 本田はスペインで行われていたCSKAモスクワの2次キャンプ途中から離脱。当初は、一昨年9月に手術した右膝の経過観察のためと説明されていたが、オノプココーチは「膝よりも足首の捻挫の治療が中心」と内情を明かした。持病の左足首痛の可能性が高く、スルツキ監督も「(9日のリーグ再開戦には)出場できそうもない」と明言。楽観視できない状況だ。また、長友も2月24日のACミラン戦で左膝じん帯損傷などが判明。長友の関係者は「1カ月はかからないと思う」と話すものの、イタリアの地元紙やテレビは「復帰まで3週間から1カ月かかる」との見通しを報じていた。

 日本サッカー協会はこの日、本田と長友の所属クラブにもヨルダン戦の招集レターを送付した。ただし、原委員長は22日に予定しているカナダとの親善試合(ドーハ)出場を回避して、ぶっつけでヨルダン戦に出場する可能性について「現実的に難しい」と断言。「そこ(直前の試合)に出ないと厳しい」と、本田に関しては17日の本拠地クバン戦、長友も17日の敵地サンプドリア戦の出場可否が招集への最終判断の場となることを示唆した。

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2013年3月8日のニュース