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ここ空いてますよ!湘南 春日流ゴールパフォでスポンサー獲得だ

[ 2013年3月7日 06:00 ]

ここ空いてますよ!胸の部分をアピールする湘南の(左から)永木、高山、キリノ、梶川

 ベルマーレのここ、空いてますよ――。J1の18チームで唯一ユニホームの胸スポンサーが決まっていない湘南の選手たちが、スポンサー獲得のために立ち上がった。今後の試合でゴールを決めた際、選手たちが空いているユニホームの胸部分を誇示するパフォーマンスをすることが決定。爽やかな好青年ぞろいの選手たちが、資金難のクラブのためひと肌脱ぐ。

 湘南のゴールが決まり、歓喜の選手が集まる。そして次の瞬間、皆で何も書かれていないユニホームの胸の部分を指さす。「ベルマーレのここ、空いてますよ」。人気お笑いコンビ「オードリー」の春日がはやらせた往年のギャグをほうふつさせるゴールパフォーマンス。選手たちがまさに体を張ってスポンサー募集をアピールする。

 発案者はポップなアイデアマンで知られる大倉智強化部長(43)。ホーム開幕戦となる9日の鳥栖戦(BMWス)はNHK・BS1で生中継されるとあって「せっかくの全国ネットを生かす手はないか?」と頭をひねって、思いついた。

 そして選手の意向を確かめると、シャイな韓国代表MF韓国栄(ハン・グギョン)が「チョット、ハズカシイデス」と頬を赤らめたものの「選手に協力できることはしたい」(高山)と異例の「求ム!スポンサー」パフォーマンス敢行を快諾。下村は「やる前にカメラの位置を確認しないと、と皆で言ってます」と笑顔で話した。

 ゴールを決める可能性が高い、現在2得点でJ1得点ランク1位のブラジル人FWキリノが、パフォーマンスを忘れそうになった場合も「俺たちが“カメラ!カメラ!”って言えば大丈夫」(高山)と全員でフォローしながらやり通す決意だ。

 湘南は若い選手が多く、スター不在ながら全員で走り、ひたすら頑張るチーム。礼儀正しく、フレッシュなイメージは多くの企業にとって魅力的な広告塔となり得る。スポンサー料は推定1億円だが、大倉強化部長は「応相談です」と話し合い次第でディスカウントの可能性も示唆。来れ!スポンサー様。ベルマーレの胸、空いてますよ――。

 ▽ココ、空いてますよ 人気お笑いコンビ、オードリーのボケ担当の春日が漫才のつかみの時に使ったギャグ。「皆さん、春日のココ、空いてますよ」と隣を指さし、女性ファンに恋人がいないことをアピールすると、ツッコミ担当の若林が「埋まってたことないんですけどね」と切り返して笑いを誘った。

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2013年3月7日のニュース