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99年以来のJ1開幕戦勝利へ 柿谷「めっちゃ楽しみ」

[ 2013年3月2日 06:00 ]

紅白戦で、シュートを放つC大阪・柿谷

J1第1節 C大阪―新潟

(3月2日 長居)
 1日に大阪市内で最終調整したC大阪は、ホームの長居で新潟と対戦する。今季からチームのエースナンバーである背番号8を背負い、2トップの一角として先発するMF柿谷曜一朗(23)を中心に、1999年以来のJ1開幕勝利を狙う。

 はやる気持ちを抑えながら、雨中の最終調整を終えたエースが引き揚げてきた。昨季チーム得点王となる11ゴールを叩き出した柿谷に、攻撃陣の柱としての風格が漂う。自身初となるJ1での開幕スタメン。その一戦を目前に控え、いよいよモチベーションは高まってきた。

 「(開幕戦は)めっちゃ楽しみ。ホームなんで、いいサッカーをして勝てれば…。というか勝ちます!」

 今季からクラブのエースナンバーである背番号8を身につける男にとって「負の歴史」を断ち切ることが最初の使命となる。C大阪がJ1の開幕戦で勝利を挙げたのは、99年の広島戦(長居)が最後。以降は1分け8敗と苦しんでいる。

 14年前の開幕戦で、チームに勝利を呼び込むゴールを決めたのが敬愛する森島寛晃氏(現アンバサダー)だった。昨年末には森島氏の自宅で食事をともにし、ミスターセレッソの称号といえる背番号8を託された。「もちろん得点は狙っている。90分間走り続ければ、3回ぐらいは自分のところに好機が来ると思う」。2トップの一角を担う今季。かつての森島氏と同様、勝利に直結する決定的な仕事こそが求められている。

 今季の始動から練習試合でゴールを量産。6試合で計8得点と、開幕に向けて準備は万端だ。「勝っていいスタートを切りたいし、流れに乗れれば突っ走っていけるかもしれない。とにかく、90分間、めっちゃ走ります!」。悲願の初タイトルへ、走り続けることを強調した柿谷。誰よりも運動量豊富だった森島氏を思い浮かべながら、背番8継承者が開幕のピッチに足を踏み入れる。

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2013年3月2日のニュース