仙台 アジア1勝お預け…初の国際試合“のまれた”ドロー

[ 2013年2月27日 06:00 ]

<仙台・ブリラム>前半、激しくボールを競り合う仙台・赤嶺(左上)

ACL1次リーグE組 仙台1-1ブリラム

(2月26日 ユアスタ)
 アジアのクラブ王者を決める戦いが26日に開幕。4チームが出場するJリーグ勢は仙台が先陣を切って登場し、ブリラム(タイ)と仙台・ユアスタで対戦し、1―1で引き分けた。気温2・9度の過酷な条件のなか、後半8分に梁勇基のPKで先制。しかし、同31分に同点に追いつかれ、国際試合初勝利はならなかった。

 気温が3度を割る寒さの中、90分間を戦い終えた仙台イレブンの顔は最後まで引きつったままだった。先制点を守れず、ホームで痛いドロー発進。PKで先制点を決めた梁勇基(リャンヨンギ)は吐く息を白くさせながら、「ホームでいいスタートを切りたかったが、勝ち点1を奪われてしまい、もったいない」と振り返った。

 0―0の後半8分、仙台の右サイドからのクロスをゴール前で赤嶺と競り合ったブリラムのオスマルがハンドの反則。PKを得ると「自信を持って蹴ることだけ考えた」と梁が落ち着いてゴール左のネットを揺らし先制。しかし、同31分にはCKから失点し、勝ち点3がするりと逃げた。

 初の舞台に戸惑いもあった。ブリラムサポーターは約50人ほどだったが東南アジア独特の応援歌を試合終了後まで熱唱し続けた。香港の審判の判定基準もJリーグとは違い、なかなかカードを出さないことにいら立った角田が怒号をあげる場面もあった。何もかもが初体験。手倉森監督は「激しいプレーでもイエローカードが出なかった。激しい大会なんだとあらためて認識させられた」と話した。

 収穫もあった。前半は“ACL仕様”の4―3―3で臨み、後半からは従来の4―4―2にシステムチェンジ。相手を混乱させる狙いもあったが、後半は確実に決定機を増やし、スタンドを沸かせた。2月の宮崎キャンプなどでも試してきた新システムについて、梁は「オプションにできればチームにとっても大きい」と前向きにとらえた。

 東日本大震災で被災した東北地方のためにも、次こそは初勝利を至上命題にする。梁は「勝たないと手応えを得られない。まず1勝を目指して頑張りたい」。前日25日の公式練習ではサポーターが雪の積もったピッチを雪かきし、環境を整えた。傷ついた人たちから受ける応援に対する恩返しは勝利のみ。次節3月12日のアウェー江蘇舜天(中国)戦では必ずや勝ち点3を奪って凱旋する。

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