「おまえが中心でやれ」横浜FW端戸の才能を開花させた一言

[ 2013年2月26日 14:17 ]

期限付き移籍から復帰し、ブレークが期待される端戸仁

J1注目の男 横浜FW端戸仁

 J2武者修行→復帰→活躍。横浜はここ数年、“若手育成の方程式”が確立された。一昨年はFW斎藤がレンタル先のJ2愛媛で大ブレーク。復帰した昨季はチームの主軸として活躍し、4強入りしたロンドン五輪のメンバーにも選出された。今季、同じパターンでの活躍を期待されるのが、斎藤と同期でプロ5年目のFW端戸仁(22)だ。

 昨季はJ2北九州に期限付きで移籍。開幕直後はベンチを温めることもあったが、6月ごろに三浦監督(現J2東京V監督)から言われた一言がきっかけで激変した。「おまえが中心となってやれ」。終わってみれば、6月2日の湘南戦からほぼ全試合に先発し39試合で14得点をマーク。その才能を一気に開花させた。

 「あの一言で全て変わりましたね」

 北九州で試合に出続けたことで、プロ意識も格段にアップした。「J2は試合も多いし、体のケアの大切さを実感した。それこそ移動の飛行機での過ごし方も考えるようになりました」。四国でのナイトゲームの後はバス移動で午前3時に北九州に到着したが、一夜明けると休みなしで練習が待っていた。そんな超ハード日程を経験したことで「精神的にもタフになりました」と頼もしい。

 J2で大ブレークし、オフにはJ1、J2の約10クラブが争奪戦を繰り広げたが、樋口監督の強い要望を受けて横浜への復帰を決意した。チームは昨季、リーグ最少の33失点だったが、得点は44でリーグ13位。決定力不足が浮き彫りとなる中、端戸に期待されるのはもちろん得点だ。「質の高い選手が多いけど、そこをかいくぐってチャンスをものにしたい」。強烈なミドルを武器とするレフティーが、方程式通りチーム躍進の原動力となる。 

 ◇端戸 仁(はなと・じん)1990年(平2)5月31日、神奈川県生まれの22歳。横浜ジュニアユース、ユースを経て09年にトップ昇格。10年11月16日の湘南戦でJ1初得点。12年はJ2北九州でプレーし、39試合14得点。07年U―17W杯出場。1メートル74、60キロ。利き足は左。

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