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広州恒大 ACL中国勢初制覇を名将リッピが導く!

[ 2013年2月26日 06:00 ]

イタリアの名将マルチェロ・リッピ監督率いる広州恒大が中国勢初のアジア制覇を目指す

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は26日に開幕し、1次リーグの8試合が行われる。08年のG大阪以来5年ぶりの優勝を狙う広島、仙台、浦和、柏のJリーグ勢にとって、手ごわい相手となりそうなのが昨季8強の広州恒大(中国)。イタリアの名将マルチェロ・リッピ監督(64)に率いられて、ACLでは中国勢初のアジア制覇を目指す。

【ACL1次リーグ】

 浦和が日本のビッグクラブなら、われわれはアジアのビッグクラブ。中国王者・広州恒大のリッピ監督の言葉には、昨年5月から指導してきたチームに対する自信がにじみ出ていた。26日、1次リーグF組の開幕戦でホームに迎え撃つ浦和戦に向けて「初戦は難しいものだが、これまでにない良い準備ができた。昨季は準々決勝まで進出して素晴らしい経験を積めた。今季はそれより勝ち進んでクラブに栄光をもたらす準備ができている」。中国勢で初のACL優勝、前身のアジアクラブ選手権を含めれば90年遼寧以来2度目のアジア制覇を見据える。

 ユベントスで95~96年の欧州CL制覇と5度のセリエA優勝、イタリア代表で06年W杯を制した名将の自信を裏付けるのは、アジアでも屈指の戦力だ。エースは昨年5月にドルトムントから加入したパラグアイ代表FWバリオス。10~11年にはMF香川(現マンチェスターU)とのコンビで、ブンデスリーガ4位の16得点を挙げた1メートル87の大砲だ。2列目のアルゼンチン人のコンカとブラジル人のムリキはともに代表歴こそないが、昨季の1次リーグ柏戦でそろってゴールを挙げるなど、助っ人トリオの破壊力はワールドクラス。守備は元FC東京、大宮の韓国代表DF金英権(キムヨングン)を中心に、11人も在籍する中国代表で固める。

 巨大戦力を可能にするのが、不動産業の親会社がつぎ込む豊富な資金力。年間予算は100億円を超えるといわれており、リッピ監督、バリオス、コンカらには約10億円の高額年俸を支払っている。日本でダントツの浦和でも年間予算は約54億円(11年度)。カネの格差がピッチにどう表れるかも注目される一戦になりそうだ。

 ▽ACL 67年に初開催されたアジアクラブトーナメント、アジアクラブ選手権が前身で、02年から現名称となった。優勝チームにはトヨタ・クラブW杯の出場権が与えられる。日本勢の優勝は07年浦和、08年G大阪。大会方式はアジアを東西に分け、出場32チームが8組に分かれて1次リーグを戦う。各組上位2位の計16チームが争う決勝トーナメントは今季から決勝まで全てホーム&アウェー方式。

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2013年2月26日のニュース