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22歳・中村充孝 名門鹿島復活へ 託されたエース背番「13」

[ 2013年2月21日 13:33 ]

移籍いきなりエースナンバー「13」を背負う中村充孝(右から2人目)

J1注目の男 鹿島MF中村充孝

 期待の大きさが背番号に表れていた。J2京都から鹿島に移籍したMF中村充孝(22)に与えられたのはチームのエースナンバー「13」。Jリーグに固定番号制が導入された97年以降は柳沢(現仙台)、興梠(現浦和)が背負った番号で、加入1年目の選手では異例の待遇となった。自身3年ぶりのJ1舞台に向け「カテゴリーがJ2からJ1に上がる中でも昨季以上の結果を出したい」と意気込んでいる。

 チームは昨季、史上初の2桁順位となる11位に低迷。カウンター主体のスタイルで結果を残せなかった。今季の目標は4年ぶりのリーグ制覇と、ポゼッションサッカーの復活。クラブ幹部は「中村はドリブルもできてパスも出せる。鹿島の伝統であるポゼッションサッカーを取り戻すために、どうしても欲しい選手だった」と説明した。

 中村は昨季、リーグ41試合に出場し得点ランク5位タイの14得点を記録。J1の複数クラブから注目され、シーズン途中の段階で磐田、清水から獲得オファーを受けていた。一時は磐田移籍が秒読みに入っていたが、12月中旬に鹿島からオファーが届き急転。「鹿島は常にタイトル争いをしている。一番、自分が成長できそうなチーム。タイトルを獲るために声を掛けてもらったと思った」と決断した。

 加入前は「話したことのある選手は1人もいない」状態だったが、宮崎合宿(4~15日)などを通して徐々にチームにフィット。15日のJFLホンダロックとの練習試合では右MFで先発して上々の動きを見せた。「自分はゴールを取らないといけない選手。FWに負けないように点を取りたい。それがチームのためになると思う」。大きな可能性を秘めた22歳が、常勝軍団復活に向けて攻撃のタクトを振る。

 ◇中村 充孝(なかむら・あつたか)1990年(平2)9月13日、大阪府出身の22歳。市立船橋高から09年に京都入りし、今季から鹿島。京都ではJ1通算21試合1得点、J2通算66試合17得点を記録。1メートル73、67キロ。右利き。

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2013年2月21日のニュース