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勝ち点53奪取へ!大宮 ファン、サポーターと“共闘”だ!

[ 2013年2月13日 06:00 ]

昨シーズン以上のレベルを目指す大宮のベルデニック監督

 勝点53奪取で上位争いに殴り込みだ!大宮アルディージャがJ1で9シーズン目を迎える。今季は例年のように続いていた残留争いから脱し、一気に飛躍を期す。

 勝点53は、昨年の44から9の上乗せだ。これまで一度も50台に到達したことはないが、ベルデニック監督(63)は「現状維持で満足しない意味でも、大きなモチベーションになる」と、前向きにとらえている。

 昨シーズン中盤以降はリーグ戦11試合、天皇杯を含めれば14試合連続無敗記録を打ち立てた。ベルデニック監督就任後だけなら、リーグ成績は7勝8分6敗と白星が先行する。「攻守においてベースとなる部分がしっかり構築され、質の高いプレーが結果につながっていった。昨シーズン後半の安定した守備を継続しつつ、より攻撃的に戦いたい」との見通しを、指揮官は描いている。

 オフにはCB河本裕之(27)が期限付き移籍先の神戸へ戻り、MF東慶悟(22)がFC東京へ移籍するなどしたが、ズラタン(29)とノヴァコヴィッチ(33)との契約延長にこぎつけた。レンタルバックや大卒などの新戦力は6人で、即戦力の呼び声が高い選手が揃う。保有戦力の充実度は変わらない。ベルデニック監督がシーズン途中に就任した昨シーズンと異なり、今シーズンはキャンプから戦術を浸透させる時間もある。「結果はもちろんプレーの質でも昨シーズン以上のレベルを目ざす」という指揮官の言葉には、確かな裏付けがあるのだ。

 昨シーズン中盤以降の快進撃も、特定の個人に頼ったものではなかった。ともにハットトリックを達成したズラタンとノヴァコヴィッチの活躍は、彼らを生かすための組織力と戦術的な共通理解があったからである。「我々の持ち味はコレクティブ(組織的)に戦っていくことだ」とベルデニック監督が話すように、洗練された組織力はクラブの伝統として継承され、ベルデニック体制でもチームを力強く支えている。

 今シーズンのアルディージャは、『大宮共闘』をスローガンに掲げる。「覚悟を持ち、仲間を信じ、共に闘い抜く」姿勢は、J1残留争いを切り抜けた昨シーズンからクラブを貫くものだ。ファン・サポーターと一体となった戦いぶりで、アルディージャは数多くの歓喜を呼び込む。

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