×

陽子 ポスト澤だ!ボランチ勝負で代表入り誓う

[ 2013年2月9日 06:00 ]

佐々木監督の前で、なでしこチャレンジの田中陽が軽快にボールをさばく

 なでしこジャパンなど年代別日本代表候補の合宿が8日、大分市内で始まった。3月6日開幕の国際親善大会アルガルベ杯(ポルトガル)に向けたサバイバルが本格化する中、代表入りを狙うなでしこチャレンジのMF田中陽子(19=INAC神戸)はボランチ勝負を宣言。ポスト澤に名乗りを上げた。

 新たな年を迎えて初めての代表合宿で飛躍を期す田中陽が言い切った。

 「今は誰が見てもチャンス。つかむのは自分次第ですから。力を発揮してアピールし(メンバーに)選んでもらいたい」

 澤(INAC神戸)が合宿免除で阪口(日テレ・ベレーザ)は負傷で招集を辞退。なでしこ躍進を支えてきたダブルボランチ不在の中、昨夏のU―20W杯で6得点を挙げて3位に貢献した司令塔が定位置奪取を誓った。

 所属するINAC神戸では澤と韓国代表MF池笑然に阻まれ、サイドハーフなどで起用されるが、この日は「ボランチを極めたい」と訴えた。

 思い入れがあるポジションで刺激を受けた。6日に神戸で行われた男子の日本―ラトビア戦をスタンドから観戦。後半から出場して流れを変えたボランチの遠藤に目を奪われた。

 「遠藤さんが入ってスペースが空いたのが印象的。(攻撃の)スイッチが入りやすくなった。頭を使ったプレーは相手も嫌。お手本にしたい」

 オフの間は判断力を上げるため海外サッカーもテレビで観戦。今回の合宿ではトップチームの次に位置するなでしこチャレンジから上を狙う。速さと持久力が問われるインターバルの走力測定では76人が参加した合同合宿全体で川澄らに次ぐ3位に入り「余裕がありました。疲れてくるのが(以前より)遅くなった」と手応えを口にした。

 ミーティングで佐々木監督が「次のアルガルベの切符を手にするのは誰かという中でチャレンジしてもらう」と競争開始を宣言。なでしこを目指す田中陽の挑戦が始まった。

 ▽なでしこ合同合宿 日本女子代表トップチームのなでしこジャパンを筆頭に年代別代表候補を集めて昨年2月に和歌山で初開催。若手の底上げがテーマの今年は澤や宮間ら一部主力の参加を免除したなでしこジャパン8人、なでしこジャパン予備軍のなでしこチャレンジ22人、U―19代表候補23人、U―16代表候補23人の合計76人が参加。11日まで大分市内で行われる。

続きを表示

2013年2月9日のニュース