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ザック監督、酒井宏“再生”プラン…積極起用で育成へ

[ 2013年2月4日 06:00 ]

定刻より約1時間遅れて到着した酒井宏は大阪への国内線の搭乗手続きをする

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(59)が、DF酒井宏樹(22=ハノーバー)の再生プランを練っていることが分かった。クラブでは出場機会に恵まれないが、期待の高い右サイドバックを積極的に起用して育成する方針で、内田篤人(24=シャルケ)との“最強ツープラトン”を目指す。日本代表は4日、国際親善試合ラトビア戦(6日、ホームズ)に向けて合宿をスタートさせる。

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 出場機会に恵まれなくても、ザッケローニ監督の期待は揺るがなかった。昨年7月に柏からハノーバーに移籍した酒井宏は1日のブレーメン戦でも出場機会なしに終わり、これでリーグ戦は6戦連続で出番なし。それでも、指揮官はラトビア戦に迷うことなく招集した。関係者によると、酒井宏の今後の再生に強い意欲を示しているという。

 ザッケローニ監督は以前から、1メートル83の長身ながらスピードがあり高速クロスが武器の酒井宏のポテンシャルを高く評価していた。イタリアの関係者にも「彼は代表でもトップクラス。これまでセリエAのビッグクラブがどこも彼に興味を示していないことがまったく理解できない」と漏らしている。ドイツで出場機会に恵まれない現状に頭を痛める指揮官だが、その分、代表では積極的に起用して育成するプランを立てているという。

 同一ポジションに同レベルの2選手が台頭することを熱望しており、右サイドバックは内田と酒井宏の競争が激化することで両者のさらなるレベルアップを期待している。目指しているのは内田との最強ツープラトン。実現すれば、6月11日のW杯最終予選イラク戦の4日後に開幕するコンフェデ杯(ブラジル)でもターンオーバーが可能となり、過密日程にも十分に対応できる。

 酒井宏はこの日、成田空港着の航空機で帰国。現状について「試合に出た方が成長するのは分かっている」と悲壮感を漂わせた。それでも地元メディアで批判された語学力に関しては、機内でも勉強するなど着実にアップしている。ラトビア戦に向けては「プレーでアピールしたい。チームを活性化させるプレーをしたい」と意気込んだ。

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2013年2月4日のニュース