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代表へ復調アシスト!香川 麻也とのプレミア初日本人対決制す

[ 2013年2月1日 06:00 ]

プレミアリーグのサウサンプトン戦でドリブルする香川(右)。背番号3は吉田

プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッド2-1サウサンプトン

(1月30日)
 左膝負傷の癒えたマンチェスター・ユナイテッドのMF香川真司(23)が30日のサウサンプトン戦で同点アシストを記録し復調を印象づけた。31日には親善試合ラトビア戦(6日、ホームズ)に臨む日本代表23人が発表され、昨年10月の欧州遠征以来のメンバー入りとなった。
【日本代表メンバー】

 プレミア史上初の日本人対決となった歴史的一戦で、香川が輝きを放った。0―1の前半8分、敵陣深くで生まれたこぼれ球に反応。右足インサイドでダイレクトで浮き球のスルーパスを通した。プレスに来た相手DF吉田の頭をかすめる絶妙のタッチで、ルーニーの同点弾をアシスト。「いい形だった。うまくスルーパスを出して決めてくれたので良かった」と自画自賛のプレーだった。

 4―4―2の左MFで先発出場。前半10分に左ポスト直撃の左足シュートを放ち、前半31分にはファンペルシーへのスルーパスで好機を演出した。約2カ月の離脱を強いられた左膝負傷から復帰後は不完全燃焼の試合が続いていたが、後半28分に途中交代するまで軽快な動きを披露。ルーニー、ファンペルシーとの距離感が良くなり「動きだしたらボールは来る。その質を上げればさらに良くなると思う」と手応えを口にした。

 逆転勝利から一夜明けた31日には日本代表に選出された。サウサンプトン戦の映像をチェックしたザッケローニ監督は香川を絶賛。元フランス代表で将軍の異名を持つプラティニが82年のユベントス移籍の際にチームにフィットするまで半年以上を要したことを例に挙げ「マンUのようなグループの中で順応するのは簡単ではないが(香川は)どんどん順応している」と目を細めた。

 3日に試合のある欧州組はラトビア戦前日に帰国する強行軍を強いられるが、マンUの次戦は2日のフルハム戦。香川は神戸合宿初日の4日からの合流が可能となる。「状態は凄く良い。得点に近づいてきているし、点を取るか取らないかは紙一重。もっと強い意志が必要になる」。ビッグクラブでもがき苦しんできたが、日本のエースは13年初の国際Aマッチを前にさらなる飛躍の糸口を見いだしつつある。

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