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永里妹もポツダム移籍!姉・優季との“姉妹2トップ”誕生へ

[ 2013年1月31日 06:00 ]

姉・大儀見もプレーするドイツ1部ポツダムへの移籍が決まった日テレ・永里は最高の笑顔

 なでしこリーグの日テレは30日、FW永里亜紗乃(24)がドイツ1部ポツダムに移籍すると発表した。海外移籍を熱望していた永里は今月単身渡独し、ポツダムとフランクフルトの練習に参加。見事に自身初のプロ契約を勝ち取った。ポツダムには実姉のFW大儀見優季(25)が所属。なでしこジャパンに先駆けてドイツでの“姉妹2トップ”誕生となった。今後は日テレで調整し、2月10日にドイツに渡る。

 愛くるしいと評判の笑顔がより一層輝いた。12年1月にポツダムの練習に初参加してから芽生えた海外移籍の夢。自身初のプロ契約も勝ち取った永里は「うれしいです。そこを目指してサッカーをやって来たので。日頃からドイツの選手とやっていれば(W杯や五輪も)近づくのかなと。まずは試合に出るのが目標」と笑みをこぼした。

 日本、ドイツともに登録期限は31日。ギリギリのタイミングでまとまった移籍だった。ポツダムとの交渉窓口は姉・優季。メールや電話で連絡を取り続け「日々(気持ちの)浮き沈みが…」と焦りを感じた時もあった。この日の午前8時半。ドイツにいる姉の「そういうことだから」という電話の声で起こされた。午前3時ごろにも姉から電話があったが爆睡中で気づかず、「そういうこと」が何なのか戸惑った。だが、慌てて届いていたメールを読むと「(来る時は)日本食よろしく」とのメッセージ。じわじわと喜びが広がった。

 契約は半年。「半年後に話しましょう、と。だから半年が本当に勝負」と勤務先も退社して勝負する。現地では「リズムを乱したら怒られる」と姉とは同居せず一人暮らしで頑張るという。

 ポツダムのシステムは4―3―3で、現時点では姉との2トップは難しい状況にある。だが、史上初となる姉妹での欧州プレーヤー誕生&同一チーム所属に「姉と一緒にプレーする場ができたのはうれしい」。愛されキャラの末っ子・亜紗乃が大きな一歩を踏み出した。

 ◆永里 亜紗乃(ながさと・あさの)1989年(平元)1月24日、神奈川県生まれの24歳。日テレ・メニーナから07年に日テレ・ベレーザに昇格。なでしこリーグ通算90試合39得点。日本代表通算4試合無得点。兄・源気(27)はJ2鳥取、姉・大儀見優季(25)はドイツ1部ポツダムに所属。1メートル65、58キロ。血液型A。利き足は右。

 ▽同一チームでの主な兄弟・姉妹選手 女子では日テレの小林海咲、海青、伊賀の松長佳恵、朋恵(双子)、過去には大竹七未、夕魅(双子・89~91年読売)ら。男子では広島の森崎和幸、浩司(双子)、川崎Fの風間宏希、宏矢、過去には三浦泰年、知良(96~98年V川崎)、佐藤勇人、寿人(双子・00~01年市原)、高木俊幸、善朗(10年東京V)らがいる。

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2013年1月31日のニュース