ハムに負けるな！札幌　野々村次期社長が大号令「露出増やせ」

ロッカールームで選手にゲキ飛ばした野々村顧問

　Ｊ２札幌は２０日、札幌市手稲区のクラブハウスで研修会を行った。選手、スタッフが集まった中、今春から札幌の新社長に就任する野々村芳和顧問（４０）は「北海道で愛されるクラブになるために」と題した講義を開催。２１日の始動を前に「今季はどんな手を使ってもどんどん出てほしい」と発信力を求めた。

　１５分間、熱い口調は止まらなかった。選手のグラウンド内外での露出の少なさを指摘した上で「日本ハムとコンサドーレの決定的な違いは、どっちがたくさん出ているか」と言及。そうしたことが観客動員力の違いにつながっているとし「一個人、事業主として商品価値を高められるか。強い意識でやってほしい」と選手を見渡した。

　野々村顧問自身、今季は札幌の試合を評論し、定例会見を開く意向を持っている。「社長発」だけでなく、選手からもどんどん発信してほしい。それがクラブを活性化させることにもなる。ＤＦ日高は「熱意が伝わってきた。自分の持ち味を発揮できてきているが、もっと中心となれるように頑張りたい」と話した。

　この日はＦａｃｅｂｏｏｋなどのＳＮＳ（ソーシャルネットワーキングサービス）活用法、プロ３年目以下の選手対象にメディア対応の講義も行われ発信力を促された。その成果は、２１日の始動から試される。