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今大会最年長62歳の鵬翔・松崎監督 30年目の頂点

[ 2013年1月20日 06:00 ]

<鵬翔・京都橘>OBの浦和・興梠が鵬翔・松崎監督(右)を祝福

全国高校サッカー選手権決勝 鵬翔2―2(PK5―3)京都橘

(1月19日 国立)
 勝利の瞬間、熱血漢の顔が喜びでくしゃくしゃになった。「びっくりしていますよ。こんなに選手たちの気持ちが強いとは」。監督では今大会最年長62歳の鵬翔・松崎監督。深く刻まれたしわが笑みで広がった。

 鵬翔サッカー部の歴史は松崎監督の足跡そのものだ。宮崎農でサッカーを始め、卒業後の83年に鵬翔の前身である宮崎中央のサッカー部監督に就任。熱心な指導で強豪校へと引き上げた。

 モットーは「真面目にコツコツ一生懸命」。監督自身も努力を惜しまなかった。「最初は部員11人で大変だった」。練習試合で人数が足りないと自分が出場したこともあった。中学世代の強化にも目を向けて「セントラルFC宮崎」を創立し、中高一貫で強化。矢野主将をはじめGK浅田、DF日高、DF原田ら3年生は1期生だ。「みんなで勝ち取った勝利」。6年間培ってきたチームワーク抜群の集団が大輪の花を咲かせた。

 ◆鵬翔 1965年に前身の宮崎中央が開校、89年から現校名となった。2003年に付属中学が設置され、中高一貫校となった。サッカー部は83年創部で、OBに元日本代表の興梠慎三、増田誓志らがいる。所在地は宮崎市。

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2013年1月20日のニュース