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常盤木学園 強心臓4強!劣勢PK戦1―2から3人連続成功

[ 2013年1月15日 06:00 ]

<常盤木学園・藤枝順心>準決勝進出を決め、GK林崎と抱き合う常盤木学園のFW道上(右)

第21回全日本高校女子サッカー選手権 常盤木学園0―0(PK4―3)藤枝順心

(1月14日 静岡・磐田スポーツ交流の里ゆめりあ)
 準々決勝4試合が行われ、4強が決まった。前回優勝の常盤木学園(宮城)は0―0からのPK戦の末に藤枝順心(静岡)を下し、11大会連続となる準決勝進出。昨年8月の全国総体優勝の日ノ本学園(兵庫)、神村学園(鹿児島)、京都精華女(京都)が16日の準決勝に駒を進めた。

 耐え抜いて持ち込んだPK戦。常盤木学園は2人目を止められて劣勢に立ったが、今春なでしこリーグのINAC神戸入団が内定しているFW道上彩花(3年)を含む残りの3人が成功。GK林崎萌維(3年)が相手の3人目と5人目を止めた。阿部由晴監督(50)は「疲れが出て動きが悪かったので、PK戦狙いに切り替えた。全く慌てなかった」と沈着冷静な采配で準決勝へ導いた。

 土砂降りのピッチに苦しんだ上に、道上と同じくINAC神戸入りするDF平野里菜、MF山田真帆、今井晴香(いずれも3年)の3人を擁する藤枝順心のパスサッカーに翻ろうされた。シュート数は3対11。3試合連続得点を逃した道上は「きっちりと勝ち切れてよかった」とチームの勝利を喜んだ。

 PK戦終了後に、いち早く相手のGK篠丸沙希(3年)の元へ駆け寄った。篠丸とは中学校時代、徳島・鳴門ポラリスFCで一緒にプレーした間柄だ。「“ありがとう”と伝えた。上を目指して、互いに県外に出た。戦えてうれしかった」。高校卒業後に同じユニホームを着る山田とも握手を交わし「彼女たちの分まで戦って、タイトルを獲得して一緒にいい舞台に上がりたい」と連覇を誓った。

 16日の準決勝で昨年8月のインターハイ決勝で負けた日ノ本学園と対戦。その試合で道上はノーゴールに封じられたが「サッカーの質は自分たちの方が上。良さをしっかり出せれば」と気合十分。なでしこリーグの2部に当たるチャレンジリーグで昨季30ゴールを挙げて得点王に輝いた点取り屋の本領発揮はこれからだ。

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2013年1月15日のニュース