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星稜“本田の悪夢”再び…8年前の準決勝と同じPK敗戦

[ 2013年1月13日 06:00 ]

<鵬翔・星稜>後半、鵬翔DFの厳しいマークに倒れる星稜・采女(左端)

全国高校サッカー選手権準決勝 星稜2―2(PK3―4)鵬翔

(1月12日 国立)
 先輩と同じ運命をなぞった。星稜はCSKAモスクワの本田を擁した8年前も準決勝のPK戦で敗れたが、PK戦突入のスコア、6人目でのPK決着まで同じだった。河崎監督は「監督としてついて回るのかな」と苦笑いを浮かべた。

 万全を期してPK戦に臨んだつもりだった。練習ではキッカーに蹴る方向を宣言させ、GKも蹴る方向に30センチ寄らせる。よほど精度と強度を高めないと決められないがGK置田が「ほとんど決められる」というほど精度は上がった。さらにDVDで鵬翔の癖も研究。成果は2人目のシュートストップにも表れた。

 2度リードを奪い、PK戦でも先行。その3度目のリードで勝利が見えてきた瞬間、歯車が狂いだした。4人目のFW今井がバー直撃の失敗。河崎監督は「橋本(J2水戸)や三木の顔が浮かびました」と当時PKを外した2人の顔がよぎったという。嫌な予感は的中。結局、3人連続外して初の決勝進出を逃した。

 置田は「あえて後輩には声をかけない。感じるものがあるはず」という。後輩たちも分かっている。来年こそ本田超えとなる決勝進出、そして優勝を目指す。

 ▽04年度大会準決勝・星稜―市船橋のPK戦 コイントスの結果、市船橋が先行。星稜は1人目の本田が右隅に決めたが、2人目の橋本が左上に外した。市船橋の4人目・薬袋が外したことで追いつき、5人で決着つかずサドンデスに突入。6人目は市船橋の寿がきっちり決めたのに対し、星稜は三木がゴール上に外し、4―5で敗れた。

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2013年1月13日のニュース