×

星稜 本田流イメトレで“本田超え”石川県勢初の決勝行く!

[ 2013年1月11日 06:00 ]

セットプレーの練習に励む星稜イレブン

 全国高校サッカー選手権は12日に国立競技場で準決勝2試合が行われる。日本代表MF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)を擁した04年度大会以来の4強進出となった星稜(石川)は鵬翔(宮崎)と対戦する。本田流のイメージトレーニングで、偉大な先輩も成し遂げられなかった県勢初の決勝進出に意気込みをみせた。準決勝のもう1試合は桐光学園(神奈川)と京都橘(京都)が対戦する。

 本田イズムが発揮される時が来た。静岡県内で約3時間の練習を行った河崎護監督(53)は「本田の言葉を借りれば大事なのは準備。イメージトレーニングです」と日本代表のエースの言葉を引き合いに出し、打倒・鵬翔の“秘策”を明かした。

 選手には1試合を通したシミュレーションを課している。例えば中盤の選手には得点を取るための動き方やサイドの選手との連係、序盤の入り方など。国立競技場の観衆をどんなプレーで魅了するかも含めて具体的に考えさせているという。

 本田も常に試合のイメージをつくる。11年アジア杯決勝オーストラリア戦前には「きれいな試合のイメージは安易。ドロドロな試合まで想定する」と話した。最悪の状況まで考える。そんなアプローチが、試合での安定したプレーにつながっている。だからこそ河崎監督は「ボールを中心に置いて絵を描かせる。できなければ本番でガチガチになる」と本田流トレの重要性を説く。中6日で互いにフレッシュな状態。力の差もない。勝敗を分けるのは具体的な“絵”を描けるかどうかと力を込めた。

 練習の最後にはPKの練習をこなした。8年前の準決勝は市船橋に2―2からPK戦の末、敗北。河崎監督は「やり残して自信なく臨むと勝てない。それは8年前の教訓」という。主将のGK置田竣也(3年)も「個人的にはPK戦も準備している」と2度のPK戦で勝ち上がってきた鵬翔キッカー陣の特徴は分析済み、と自信をみなぎらせた。県勢初の決勝進出へ向けて、やれることは全てやる。本田を超える“準備”は整いつつある。

続きを表示

この記事のフォト

2013年1月11日のニュース