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浦和 J1開幕戦は2年連続で広島との“因縁”対決に!

[ 2013年1月10日 06:00 ]

2年連続因縁対決!!浦和は敵地での開幕戦初勝利を狙う

 3月2日開幕のJ1リーグ戦の開幕カードが9日、明らかになった。昨年3位の浦和は王者・広島と2年続けてアウェーで激突する。敵地での開幕戦は2分け11敗と一度も勝っていないが、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(55)の古巣との因縁対決を制し、7年ぶりのリーグ制覇へ勢いをつける。FC東京はアウェーで4年ぶりJ1復帰の大分と、3年ぶりJ1復帰の湘南は神奈川ダービーで横浜と対戦。開幕カードはJリーグ理事会などを経て今月中に発表される。

 2年続けての因縁対決だ。06年以来の優勝を狙う浦和は開幕戦で広島のホームに乗り込む。昨年は0―1で敗れたが、同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。

 06~11年に指揮を執ったペトロヴィッチ監督をはじめ、DF槙野やMF柏木、今季から加入する元日本代表DF森脇はかつて広島に在籍しており、古巣との一戦となる。話題性は十分だが、それ以上に今回はレベルの高い試合が期待される。浦和は昨年3位に食い込み復権の兆しを見せ、広島は初めて年間王者に輝いた。ともに今季はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場。今年のJリーグの優勝争いを占うと言っても過言ではない大一番となる。

 昨年の開幕戦では3倍近いシュート(14本―5本)を浴びせて広島が完成度の違いを見せつけたが、11月のリーグ戦では浦和が2―0で雪辱を果たした。その試合では、チームの長所を最大限に活用することを優先させる指揮官が試合前に初めて、イレブンに守備の際の動き方を指示。それが結果につながった。

 浦和への残留を決めた槙野が「広島との試合は他の試合以上に楽しみ」と話すように、負けたくない思いは他のチーム以上に強い。1年かけてペトロヴィッチ監督の戦術はチームに浸透しており、今季はFW興梠やMF関口、DF那須ら即戦力獲得にも成功。昨年以上の戦力をそろえ、優勝できる環境は整った。

 一方の広島は昨年、得点王とリーグMVPを受賞したエースFW佐藤を中心に王者の威厳が備わった。森脇は流出したが、日本代表GK西川や成長著しいMF高萩ら優勝争いできるだけの戦力は維持。同じシステム、戦術を採用しており、攻撃的なサッカーは浦和にとっても脅威となる。

 浦和はリーグワーストの開幕戦5連敗中。その間、1得点も挙げていない。さらに敵地での開幕戦は、2分け11敗と勝ち星がなく、鬼門となっている。リーグ戦とACLの2冠が目標となる今季、まずは王者を下して負の歴史に終止符を打つ。

 ※開幕カードは広島―浦和、大宮―清水、大分―FC東京、横浜―湘南、名古屋―磐田、鳥栖―鹿島、仙台―甲府、柏―川崎F、C大阪―新潟

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2013年1月10日のニュース