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香川 ボランチで4―0勝利に貢献 “ぶっつけ起用”も無難に

[ 2013年1月3日 06:00 ]

<ウィガン・マンチェスターU>後半、途中出場し、競り合うマンチェスターUの香川(右)

プレミアリーグ第21節 マンチェスターU4―0ウィガン

(1月1日 ウィガン)
 マンチェスターUの日本代表MF香川真司(23)が1日、敵地ウィガン戦で途中出場し、4―0の圧勝に貢献した。後半24分から本職のトップ下ではなくボランチでプレー。13年イヤーの第一歩を踏み出し、シーズン後半戦で自らが起爆剤となることを誓った。

 香川の表情には喜びと決意がにじみ出ていた。日本でもドイツでも経験したことがない元日の試合。試合後、香川は「これから後半戦が始まる。誰か勢いのある選手が入ってこないといけないですし、そういう選手になれるように連係を高めていきたいなと思います」と新年の意気込みを語った。

 左膝の負傷が癒え、昨年12月29日のウェストブロミッジ戦で約2カ月ぶりの実戦復帰。トップ下でスタメン出場を果たして先制点を演出したが、中2日のこの日はベンチスタート。後半途中で投入されたポジションもボランチだった。プロ1年目のC大阪時代に経験し、昨夏のプレシーズン・ハノーバー戦でもプレーしたが、練習でも「特にやっていない」という“ぶっつけ起用”。それでも無難なプレーで今季チーム初のリーグ2戦連続完封に貢献した。

 ケガで離脱した期間を振り返ると「つらかったし、苦しかった」。それだけに今はピッチに立てることだけでうれしい。「出るポジションにこだわらず、出られることに感謝したい」。新しい年は常に試合出場することを最低限のノルマに掲げる。それは周囲との連係を深めていけば、結果はおのずと出るという自信の表れでもある。

 ドルトムントに在籍した12年はリーグ13得点。うち9得点が新年が明けてからだった。リーグ優勝を決めたボルシアMG戦や強豪バイエルンMと対戦したドイツ杯決勝でも得点。タイトル争いが佳境に入ってくるシーズン後半戦で、無類の勝負強さを発揮してきた。

 “1年の計は元日にあり”という。自らが起爆剤となってリーグ戦、FA杯、そして欧州CLの全タイトルを獲りにいく。

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2013年1月3日のニュース