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G大阪 ダービーへ闘志!松波監督 最後の意地「負けられない」

[ 2012年12月21日 06:00 ]

天皇杯準々決勝 C大阪―G大阪

(12月23日 長居)
 大阪ダービーは譲れない。来季J2降格が決まっているG大阪は20日、天皇杯準々決勝のC大阪戦(23日、長居)に向けて大阪府吹田市内で調整した。今大会限りで退任する松波正信監督(38)は、C大阪に敗れた05年の天皇杯準々決勝が現役ラストマッチ。同じテツは踏まないと、必勝を期した。C大阪はMF柿谷曜一朗(22)が、右かかと痛からの戦列復帰が濃厚となった。
【天皇杯日程&結果】

 2005年12月24日、“ミスターガンバ”が13年間の現役生活に別れを告げたのが、長居での天皇杯準々決勝・C大阪戦だった。相手と場所、キックオフ時間の午後1時も一緒だが、何よりも似通っているのは、負ければ“ラストゲーム”となる現実だ。チームは来季の長谷川健太新監督の就任を内定しており、松波監督は今季限りでの退任が決まっている。

 そんな中、指揮官は監督問題について「何も言うことはない」と話し、「そういうものに揺さぶられずに、最後まで仕事をするのがプロ」と目の前の戦いに集中する構えを強調した。7年前の現役最終戦は、2点ビハインドの後半20分から途中出場も、1―3で完敗。“リベンジ”へ向け「負けられない戦い。相手は若い選手が多くアグレッシブに来るイメージ。強い気持ちでゲームに入りたい」と闘志を示した。

 大阪ダービーは公式戦ここ4戦勝ちなし。今季も3月の長居で1―2で敗れるなど1分け1敗と分が悪い。「三度目の正直のチャンス。相手をリスペクトした中で、勝たないといけない。全員がタイトルを獲る気持ちでやっている」。“ナニワの雄”の意地とプライドを示すためにも、ラスト1冠の権利をここで失うわけにはいかない。

 振り返れば、05年は天皇杯こそ8強で敗れたとはいえ、初のリーグ優勝を達成した。ミスターガンバの幕引きはタイトルとともに―。屈辱を味わった1年、残された3試合へ最後の力を振り絞る。

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2012年12月21日のニュース