×

INAC4強!澤不在も“ヤンなで”パワーで4発圧勝

[ 2012年12月17日 06:00 ]

<INAC・狭山>後半、そろってピッチに立つ京川(左)と田中陽

 皇后杯全日本女子選手権の準々決勝4試合が16日、兵庫県・三木総合防災公園陸上競技場などで行われ、なでしこリーグ2連覇のINAC神戸がAS狭山に4―0で快勝し、順当に4強に進出した。MF澤穂希(34)ら主力3人が欠場しながら貫禄の勝利。大ケガを克服したFW京川舞(18)も約7カ月ぶりにピッチに復帰した。

【皇后杯】

 非常事態もチーム力で乗り越えた。負傷を抱えている澤、大野、池笑然と中盤の主力3選手が大事を取ってベンチ外。さらに、試合開始42秒に先制ゴールを決めたFWゴーベル・ヤネズが接触プレーで頭を打ち、前半21分で交代を余儀なくされた。それでも、代わりに入ったMF田中陽が後半開始早々にゴールを決めるなど、選手層の厚さを見せつけて圧勝した。

 「3人はケガだから仕方ない。きょうはスタンドからビデオ撮影をしてもらいました。ただ、次戦に間に合ったとしてもレギュラー争いをしてもらう。このメンバーでも優勝できると思っているから」。星川監督は自信をのぞかせた。

 そんな指揮官が「一番うれしかった」と振り返ったのが京川の復帰だ。後半31分、温かい歓声に迎えられてピッチに登場すると、積極的なドリブル、サポーターが巻かれている左足でのシュートを披露した。5月13日の伊賀戦で左膝を負傷。前十字じん帯断裂などで全治6カ月以上と診断された。そこから地道なリハビリを重ね、照準を合わせてきた舞台での復帰。「怖さもなく、全力でプレーできた。澤さんからは“一緒にプレーできなかったけど、あと2試合あるから頑張ろうね”と声を掛けていただきました。支えてくれた方のためにも頑張ります」と笑顔を見せた。

 MF仲田も後半開始から出場し、開幕戦以来となるルーキートリオのそろい踏み。経験豊富なベテランがいなくても、実力十分の若手がいる。今大会3連覇を狙う女王に、死角は全く見あたらない。

続きを表示

この記事のフォト

2012年12月17日のニュース